今回はあん摩マッサージ指圧師がきついから転職した方へインタビューした内容を紹介します。
またあん摩マッサージ指圧師に向いている人の特徴や向いていないと感じたときに取るべき行動についても解説します。
あん摩マッサージ指圧師が「きつい!」「向いていない」と感じたり、業界自体をやめたいと感じたりした場合は、ぜひ参考にしてください。
あん摩マッサージ指圧師の仕事を辞めたいと思い転職した方へインタビュー
今回は7名の方にご協力いただきました。
あん摩マッサージ指圧師の給料が安く、生活がきつかった
仕事内容は大変ではないし、環境も福利厚生も安定していたがとにかく給料が低い。
20代後半で5年目にも関わらず上がった月給額はたったの1,000円。
年に2回のボーナスをほぼ貯金に回すしか貯金の方法がなく、生活費は基本的に赤字。
副業は本業に影響の出ない範囲で認められているがそれでもたかが知れている。
勤続25年以上の先輩ですら手取り30万に程遠い。
副業をしなければ家族を養えない、という現状に未来はないと思った。
日勤のみの看護師ですら似たような給与に絶望を覚えた。
それとは別に30になる前に医療ではない現場で働きたい、という希望もあった。新しいことへ挑戦したかった。
エステサロンに転職したが社風が合わず、また業務内容に不満があった(ほぼ機械での施術で施術実感がない)ために即退職。
現在は業務委託でリラクゼーションサロン勤務をしている。
それも新型コロナウイルス感染拡大に伴い営業縮小のため、今後の収入に多いに不安があるが、保険診療と比べて長時間のマッサージにやりがいと楽しさを感じているため不満はない。
下手に資格を使ったお仕事よりも、昨今では保険を使わないリラクゼーション系のお仕事に就いたほうが給料が高い事もよくあります。
一般企業はあま師業界とは違い年齢と共に収入が上がっていったり、ボーナスがもらえたり、週休二日制の事もよくあります。
とくにリラクゼーションサロンでは逆にあん摩マッサージ指圧師の資格が重宝されるので、おすすめです。
職場の人間関係が大変だった
あんまマッサージ指圧師です。現在は、高齢者向けに訪問マッサージをしています。
三度転職していますが、一番最初の職場は経験がなく不慣れだったこともあり心身ともにかなり疲れていました。
国家試験後に採用されたのは、リラクゼーション要素のある鍼灸マッサージの治療院です。
二年半勤務しましたが、最終的には「もっと成長したい」という理由で転職しました。その理由もありましたが、あと半分はよくある「人間関係」でした。
マニュアルのない個々の得意な施術を生かせる職場でしたが、院長からのプレッシャーがありました。
それが原因で新人が何人も退職していきました。
また繁忙期には休憩の少ない長時間勤務(9時半~22時半)などが心身の疲労となり、転職を決意しました。
その次は、今とは違う職場ですが、人間関係の悩みは比較的少なくなり私には合っていました。やりがいがあり祝日や日曜日に休めてリフレッシュしやすい点が良かったと思います。
施術にも集中できるので適度に休めること、また支えになってくれる同僚がいることは、私にとって確かな成長になりました。
個人院の場合はどうしても院長ファーストの気がありますが、大手のグループ院などでは人材の入れ替えも多く、研修制度もしっかりしているため、狭い人間関係には比較的悩まされにくい傾向にあります。
大手は資金力や人材に余裕があり休みも取りやすい傾向にあるので、個人院が合わないと感じた場合はグループ院への転職も考えてみてください。
拘束時間が長いのがつらい、体力が持たない
元の職場は給料が少なく、拘束時間が長かったためやりがいよりも疲れを感じていました。
また福利厚生も充実していないため国民年金や健康保険の支払いも負担でした。
少ない休日は治療院からの勉強会派遣でボランティアを行ったりとプライベートもありません。
実家住まい、独身だったからできたことだと思います。
結婚して他県に嫁いでからはマッサージ師の資格を使い訪問マッサージの仕事に転職しました。
もともと訪問マッサージをしていて保険の勉強会にも参加し毎月レセプト作業もしていたのでとてもスムーズでした。
転職してからは手取りも5万ほど増え、しかも社保完備で拘束時間も少なくとても良い境遇でした。
以前の職場で身につけた技術もあり訪問件数もどんどん増えてスムーズでした。
新しい職場では営業も行いましたので営業の経験も得られました。
その後もっと良い待遇の職場が見つかり、今までの職場の経験をすべて重視していただいて、通勤時間が半分以下になり、月の手取りが5万増えボーナスも出るようになりました。
訪問マッサージは大手ですとボーナスが出ることが多く、経験年数によっては額面で月35万円稼げるところも多いです。
また大手の場合は社会保険完備で有給も取れますので、給料面や待遇面を考えると、大手訪問マッサージ会社もお勧めです。
あん摩マッサージ指圧師の仕事で辛いことがあった
まだ見習いなのでしたが、この職場は小学生から社会人までのスポーツする人がよく、肩の間接が外れたとか手首の脱臼とかでたずねてきてました。
ある日のことなのですが、私まだ見習いで、一月も立たないのですが、高校生のラグビーの県大会の選抜選手が当院に肩の脱きゆうで、車で運び込まれました、
この人なのですが、何度も脱臼繰り返しているみたいで、先生が私に肩はめるように言われました。
そしていきなり先生が私の腕つかみ、この角度ではめると良いといい行きなり施術を始めました。
すると患者の人が痛いと叫び声上げて、失敗して、骨にヒビがはいり大変でした。
それがきっかけで私は転職しました。
デイサービスでマッサージの仕事してます。
何の心配も無く出来る仕事なのでとても気が楽です。
デイサービスは高齢者の方がお相手のため、どうしても効果を保証できない事もあり、お仕事としては結果を求められにくい傾向にあります(その分、技術を磨くことが出来ず物足りなく感じる方もいますが)。
ある程度リラックスしてお仕事をしたい場合は、デイサービス等はオススメです。
このまま働いていても技術が身につかない、成長しないと思った
あん摩マッサージ指圧師として何回か職場を変えた経験があります。毎回、理由は微妙に違うのですが、ここで取り上げたいのは「院長が自分の手技手法を従業員のスタッフに強制してくるのが嫌だったから」というものです。
あん摩マッサージ指圧師と一括りに言っても、押圧中心の人、揉み中心の人、母指しか使わない人、肘圧しメインで行う人、あるいは(マッサージと称しながら)整体的なアプローチばかりでやっていく人など、やり方は術者によって様々です。
もちろん技術の幅は広い方がよいので、ある程度は様々な技術を使い分けることができた方がいいことは確かです。
しかし、やはりメインとなるやり方はあります。
私が不満を感じてやめた職場では、院長が自分自身の揉み方を全スタッフに強制し、他のやり方は一切認められないことになっていました。
定期的に練習日というものがあって、全員で院長のやり方を練習しなければなりませんでした。
また練習日に限らず、空き時間があれば誰か他に空いているスタッフを見つけて練習することになっていました。
そうしたやり方で伸びる人もいるとは思います。
しかし逆に自分自身の個性をつぶされてしまい、本来持っている力を発揮できなくなる人もいます。
私の場合、まさに後者でした。
本来、組織の中で歯車として働くのが嫌だったからこそ就いた仕事、自分の個性を発揮したくて就いた仕事です。
その仕事で自分がやりたいようにできなければ意味がありません。
また、その院長のやり方が確かに合理的で、自分のやり方よりはるかにハイレベルである、というなら、それを吸収して損はありません。
しかし、その院長のやり方は私にとって「おや?」といった感じのものでした。
とりあえず、その職場は2年ほどで辞め、一人一人が誰にも縛られず自由に技術を発揮できる職場へ移りました。
その職場では院長とは別に経営者がいて、その経営者は職場にはほとんど来ませんでした。
また、院長はいても「雇われ院長」ですから大した権限はありません。
その結果、指名の取り合いなど、いささか険悪な雰囲気になる場合もある職場ではありましたが、結果的にそちらの方が自分を伸ばせたと思います。
個人院の場合、良くも悪くも院長の色が濃くなってしまいます。
「どうしてもこの先生のもとで学びたい!」というわけでは無ければ、グループ院の方が色々と自由が効きますよ。
店舗の方針についていけないと思った
エステと鍼灸院が合体したような所で働いておりました。
社長が鍼灸師でもなく医療系の方でもなく、ただ経営者の社長だったこともあり、鍼灸マッサージへの理解が少なかったことへの不満が大きかったです。
リラクゼーション感覚が強く、ゴリゴリ揉み解せばいいと思っていたり、予防医学としての認識をしてもらえずにおりました。
あとはエステと合体していることもあり、そもそも値段設定が高いこと、そして多額の回数券、それをお客様に売ることで給料がアップされたりという形でした。
私の性格上、営業などはしたくなく、本当に治療が必要な方であれば通っていただきたいものの、売上のために回数券を売りつけることはしたくなったです。
あとは美容鍼灸を売りにしていることもあり、芸能人の来店が多くありました。
しかし芸能人であるが故、突然の予約だったり、一般人をさしおいて芸能人を優先して予約を入れてしまう、また芸能人の予約が多すぎて一般の方の予約が取れないというのがありました。
それが嫌でその後、鍼灸マッサージ院へ転職しました。
鍼灸マッサージ院ということもあり、院長の理解があること、変に営業がないことなど、とても働きやすい環境となりました。
ただのお金儲けのために、大して興味のない治療院を運営したがる経営者の方も結構いますが、この型のように現場の人間とのギャップが生まれやすい傾向にあります。
彼らは短期的なお金儲けを考えていることが多いため、こういった治療院に勤めても経営者の指示とのギャップに悩まされるばかりか、なによりも技術の向上が望めない事が多く、後になって後悔することも多いです。
出来れば現場を知っている経営者の下で働いたほうが、満足度は高いのではないかと思います。
子育てをしながらのあん摩マッサージ指圧師としての仕事先としては向いてないと思った
元いた職場は上司がだらしない人で、スタッフがその尻拭いをする、そんな治療院でした。
利用者さん宅へ遅れる、予約のダブルブッキング、レセプト管理の繁雑など、トラブルも多く、ストレスで円形脱毛症も発症しました。
また、県外に出張することも多くあり、子育てしながらは時間的にも厳しいと感じ、退職を決めました。
現在は訪問マッサージ専門の治療院に勤めております。
役職もつき、責任感を感じながら仕事に向き合えていると思います。
私達の仕事はまず利用者さんに寄り添い、手当てをすること。
それを体現化出来ている職場だと感じています。
また、時間も子供を学童に預けている間に行えるので、前よりも子供との時間も取れるようになってきました。
上司もしっかりと意志を持った方で、厳しい中にも優しさもあり、尊敬出来る存在です。
周りのスタッフも皆前向きで、利用者さんに寄り添うことを第一に考えられる、尊敬出来る先輩後輩に囲まれています。
円形脱毛症も回復してきており、現在の職場が肌に合っていると日々感じております。
訪問マッサージでは基本的に時間勤務の週休二日制、残業についてはある職場と無い職場がありますが、仮にあった場合もしっかり残業代はつきます。
治療院ですと開店・閉店準備を入れて12時間勤務などはザラにあるので、子育てやプライベートを充実させたい方にとっては、訪問マッサージは候補になると思います。
あん摩マッサージ指圧師が向いている人
あん摩マッサージ指圧師に向いている人は次の通りです。
- コミュニケーション能力が高い人
- 向上心が高い人
- 健康意識の高い人
各項目について分かりやすく解説します。
コミュニケーション能力が高い人
あん摩マッサージ指圧師は、体の不調という人々の悩みに寄り添う仕事です。
そのため、体のどこがつらいのかを聞き出し、共感を寄せ、信頼関係を築いた上で施術に取り組む必要があります。
技術力以外にも、相手の気持ちを推し量る力も求められます。
また施術中も患者さんとコミュニケーションを取ることも多く、人当たりの良さや接客スキルの高さといった素養を備えることも重要でしょう。
向上心が高い人
あん摩マッサージ指圧師は、常に新しい知識を吸収して技術の習得にも貪欲である必要があります。
昨今は、ヘルスケア業界の市場規模は拡大を続け、その分さまざまな業種が業界に参入しています。
競合が多いなか、患者さんに選ばれるためには、高い技術力と専門知識が欠かせません。
健康意識の高い人
あん摩マッサージ指圧師は、体に負担の大きな仕事です。そのため、自分自身の健康にも気を付けられる意識の高い人でなければ、途中で挫折する恐れがあります。
指や腕、肩、腰など負担のかかる部位を自分でケアして故障しないようにすることが大切です。
まさに体が資本ともいえる職業なので、あん摩マッサージ指圧師になる場合は常に健康には気を付けたいところです。
あん摩マッサージ指圧師をやめたいと感じたときに取るべき行動
あん摩マッサージ指圧師をやめたいと感じたときは次のような行動を取ってみてください。
- 向いていないと感じる理由を考えてみる
- 上司に相談してみる
- 努力をしてみる
- 職場を変えてみる
せっかく取得した医療系の国家資格です。あん摩マッサージ指圧師自体を辞めるのは大変もったいないことなので、やめる前にここで紹介する行動を上から順に実践してみてください。
向いていないと感じる理由を考えてみる
あん摩マッサージ指圧師に向いていないと感じた場合、まずはその理由を紙などに書き出してみましょう。紙に書き出すことで、自分が感じていることや考えていることを客観的に見られるようになります。
紙に書き出したら、職場が自分に合っていないことと、あん摩マッサージ指圧が向いていないことを分けて考えてみましょう。客観的に見たら職業そのものが向いていないというよりも、職場環境や人間関係が自分に合っていないということは多いものです。
職場が合っていない場合は、そのことについて上司に相談するのも1つの手段でしょう。
上司に相談してみる
職場環境や人間関係が合っていない場合は、上司に相談して職場を変えたり、担当を変更してもらったりするとよいでしょう。
多店舗を展開している企業であれば、他の店舗に移動してもらうことで職場環境と人間関係が一新されて悩みが解決することもあります。
努力をしてみる
職場や担当の変更が難しい場合は、もう1度自分で努力をして悩みを解決できないかチャレンジしてみるのもよいでしょう。
たとえば、コミュニケーションスキルを高めたり、話し合いをしたりして同僚との人間関係を修復するなどが考えられます。
また施術スキルを高めて患者さんから喜ばれる機会を増やすと、仕事自体が楽しくなるのではないでしょうか。
職場を変えてみる
最終的に転職して職場を変えてみるのも1つの手段です。人事評価のやり方や企業風土は、職場によってまったく異なります。
そのため転職して職場を変えると、以前よりも自分への評価がアップしたり、自分にあった職場で働けたりする可能性があります。
あん摩マッサージ指圧師をやめる前に、1度は同じ業界で転職をしてみるのもおすすめです。
あん摩マッサージ指圧師がきつかったら転職を検討してみよう
あん摩マッサージ指圧師がきつかったら、業界から離れる前に転職を検討してみましょう。仕事に対する向き不向きは、周囲からの評価や職場環境への適合度によって、感じ方がずいぶん異なります。
新しい職場に転職することで、実は自分に向いていると感じられることもあるので、業界を離れる前に転職にチャレンジしてみてください。
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