鍼灸師の病院(整形外科)の給料、就職方法、求人の探し方【体験談】

いつも当メディアをご覧いただきありがとうございます。

今回、当メディアサイトを通じて、病院の整形外科で働いたことのある鍼灸師の方にインタビューにご協力いただきました。

 

これからじっくりご紹介しますが、一般的に整形外科は鍼灸院と比べても

  • 給料は高く
  • 休みもしっかり取れて
  • その上将来性もある

と言われていますし、鍼灸師で病院に転職したいと思っている人はきっと多いと思います。

 

ちなみに今回は

  • どういう理由で病院の整形外科に就職(転職)しようと思ったか
  • 病院での鍼灸師の仕事内容・やりがい・大変なこと
  • 就職した後の、職場での技術や知識の習得方法
  • 鍼灸院の病院勤務の今後の将来性・安定性
  • 鍼灸師が病院の整形外科に勤務するために必要な知識・経験
  • 新卒で病院の整形外科に採用されない場合はどうすればいい?
  • 未経験の鍼灸師が病院に就職(転職)できる年齢
  • 鍼灸師が病院に勤務した場合の給料
  • 病院で給料アップする方法
  •  勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険
  • 病院に出会いはあるか、結婚できるか
  • 鍼灸師向けの病院の求人は多いか少ないか
  • 整形外科に鍼灸師向けのアルバイト求人はあるか
  • 病院で鍼灸師が採用されるための履歴書の自己PR・志望動機の書き方
  • 面接でのよくある質問と回答方法

についてインタビューをしました。

 

※以下、インタビュー内容をそのまま掲載します。

目次

鍼灸師として病院を就職(転職)先に選んだ理由を教えてください

私は、資格を取ってから接骨院で3年勤務した後に、整形外科に勤めました。
接骨院では、どうしてもレントゲンや薬について学ぶ機会が少なく、将来的に開業を目指すにあたり、医学的知識や看護師や医師とのつながりを作りたいので、整形外科に勤めることにしました。

初めての就職先だったのですが、院のやり方に沿って施術するのではなく、自由に患者様を治療してくださいというスタイルだったので、そこにひかれていました。

学生の頃から研究していた治療法があったので、それをすることこができるということは私にとってとても重要なことでした。

鍼灸師の病院での仕事内容・禁止事項を教えてください

大きく分けて3つありました。

 

1つはリハビリテーション科の一角に鍼灸のスペースがあり、外来の患者さんで鍼灸や手技を希望する方に施術していたのと、

 

2つ目は入院患者様(ほぼ寝たきり方)の拘縮予防の施術や手技、希望の方に、鍼灸をするながれです。

 

3つ目ははデイケアにこられた方に、理学療法士さんや作業療法士さん言語聴覚士さんのアプローチが必要ない方に手技やリハビリ補助をするという仕事です。

 

鍼灸師としてしてはいけないことは、寝たきり患者様の痰を吸引する作業です。

鍼灸師としては正直数えるほどしか仕事をしていません。
まず、整形外科で鍼灸師並びにその他職が求められるのは、リハビリスタッフとしてです。

 

主にリハビリ機器の付け外しですね。

低周波治療器、けん引機器などです。

 

あとは、運動療法ですね。

クリニックによっては、AKAなどを行うクリニックもございますし、いわゆるマッサージを行うところもございます。

 

私が勤めていたクリニックは無料で、鍼灸師とドクターがカンファレンスを行ったうえで、了解を得られた患者さんにのみ、鍼灸を行っておりました。
ただ、数少ないベッドを使いますし、1日100人近くリハビリ患者さんが来るので、整形外科で鍼灸をするのは難しいと思ったほうがいいでしょう。

 

ですので、鍼灸師として、やってはいけないことに関してですが、リハビリ以外は基本的にダメですね。

医療事務に関しては問題ありませんが、鍼灸治療もドクターが許可しなければ基本的にはやってはいけません。

お仕事のやりがい・大変なこと

クリニックによりけりですが、定期的に勉強会を開いてくれます。これは、運動療法とかではなく、レントゲンや薬に関してですね。

 

数カ月に1回は、製薬会社が勉強会をクリニック内で開いてくれますし、私が勤めていたクリニックでは、レントゲンがレントゲン技師立ち合いであれば見放題で、技師からレントゲンの見方などを教えて頂きました。ドクターもレントゲンや薬に関して、聞くと答えてくれましたね。

 

正直、やはり、クリニックは知識の宝庫です。

勉強をしたいと思うようでしたら、一度はお勤めいただくといいと思います。

病院なので、点数の問題とかいろいろあります。

理学療法士さんがみたほうがいいけど、もっとリハビリが必要なかたを優先してみるので鍼灸師お願いというパターンが多くあります。

 

リハビリにほとんど経験がなかったので、教えてもらいながら実施していくと、患者さんは回復していきます。

直接鍼灸はしていなくても、この患者さんはこういう状態なので、ここを回復させる必要がある。

 

そのためにこういうアプローチが必要という流れです。

それが学べて本当に勉強になりました。

 

大変なことは、思ったより鍼灸できない!とういう現実と向きあうことと、カルテとデイケアの書類作成が大変でした。

病院に就職した後の、職場での技術や知識の習得方法

・レントゲン→レントゲン技師やドクターからレントゲンの見方や骨折・ヒビ、変形などの鑑別の仕方を教わりました。

 

・薬、漢方→クリニックによってですが、院内処方のクリニックであれば、お薬に関しても勉強できます。

鍼灸師で重要なのは、抗血液凝固薬とかは内出血や鍼を刺した後の出血などにかかわってくるので、問診時に役に立ちます。

職場での勉強は理学療法士さんに向けたものでしたが得るものは多かったです。

また、書類はパソコンを使うのでいろいろパソコンの操作もある程度できるようになりました。

鍼灸師にとっての病院・整形外科の将来性・安定性

安定性としてはやはり抜群といえるでしょう。

なぜなら、よっぽどのことがない限りクリニックが閉まるということはありませんし、お給料の面も安定しております。

 

ボーナスも確実と言っていいほど出ます。
しかし、鍼灸師としての仕事をしたいとなると、いつまでも勤めるというのはお勧めしません。

 

ただ鍼灸のお仕事よりも安定という点を重視するのであれば、60代でも働いている方もいますしお勧めです。

鍼灸師が病院やクリニックで働きたい場合、どんな知識や経験が必要か(ペーパーでも構わないか)

クリニックで仕事をするのに、特に経験は必要ないかと思います。

未経験でも問題ないでしょう。

 

しかし、運動療法をメインにリハビリを行っているところは、未経験だと採用しないかもしれませんので、未経験だったら、AKAなどの特徴がある運動療法の資格を1つでもあるといいでしょう。

私は未経験でも就職できました。

リハビリは教科書だけでは足りません。

 

うけもつ患者さんのことをよく分析したうえで、どんな知識が必要がその都度補っていくしかないとおもいます。

40代なら未経験でも働きはじめられるかもしれません。

 

年齢制限はわかりませんが、50代以降になると体力的にむりがでると思います。

もし、どうしても入りたい整形外科が新卒を理由に採用されない場合は?

でしたら、まずは、接骨院や福祉施設などに行かれてはいかがでしょうか?

基本的に新卒を取らないというところは、実地経験がないという理由で取らないことが多いので、まずは経験を積みましょう。

その際は、患者さんの体のことがわかる接骨院などをお勧めします。

20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で就職・転職できますか?それとも求人に年齢制限はありますか?

年齢制限は私が勤めたところは40代まででしたが、リハビリスタッフであれば、50代くらいまでなら大丈夫でしょう。
しかし、未経験であれば30代もしくは40代がギリギリかもしれません。

 

最低限、覚えることはそこまで多くありませんが、リハビリ患者が多いクリニックですと未経験で始めるのに高齢だとすこし身体的にきついかもしれませんね。

40代なら未経験でも働きはじめられるかもしれません。

年齢制限はわかりませんが、50代以降になると体力的にむりがでると思います。

鍼灸師の病院(整形外科のリハビリ)での給料・年収の目安

基本的に年齢でお給料が変わるというよりかは、勤務年数でお給料が変わるところが多いような気がします。

20代→25万、30代→26万といったように1万~2万ずつ昇給するといった感じです。

ですので年収は300万+ボーナス2回それぞれ1.5か月分50万=350万くらいでしょう。

鍼灸師が病院で給料アップする方法を教えてください

まずは、勤務年数を上げましょう。
あとは、どこの職でも一緒ですが、いかに、そのクリニックもしくはそのリハビリに売り上げ貢献できるかにかかっていますので、リハビリの評判を上げましょう♪
そして、あわよくばリハビリ室長を目指しましょう

病院の勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険

勤務時間は、8時半~18時(13時~14時30分休憩)、残業はほぼありません。

まれに、ぎりぎりに骨折などの患者様が来て伸びることはありますが、ほぼないでしょう。

 

ノルマも特ありませんね。

有給はスタッフとの兼ね合いがありますが、問題なくとれるでしょう。

 

福利厚生に関しては、保険は医師国保という国民健康保険です。(これは、少々お高めです)
年に1回健康診断を無料で受けられます。

勤務時間 8:50~17:00
17時からカルテを書きますが、残業代はつきません。

 

ノルマはないです。

週2日休みです。

 

有給はとりにくいです。

福利厚生は普通です。

 

ボーナスはあります。

保険は雇用保険、社会保険等は入ってます。

病院に出会いはあるか、結婚できるか教えてください

出会いはありませんね。

看護師さんたちは若い男性から声をかけられるの見たことはありますが、たいていはドクターから患者さんとの個人的な交流は禁止とされていました。

同期が鍼灸師同士で付き合ってました。出会いはあるようです。

整形外科で鍼灸師のアルバイト求人は募集していますか?

アルバイトといいますか、パート勤務はできると思いますよ。

基本的に仕事内容は変わらないと思います。

時給は1250円くらいでしょうか。

病院・整形外科に採用されやすい履歴書の自己PR・志望動機の書き方を教えてください。

自己PRは、経験者であれば、今までの職場でどんな仕事・経験をしてきたのか。

どんなことをできるのかを書きましょう。

 

リハビリに力を入れているクリニックであれば、その部分に注目してみるでしょうからね。

未経験であっても、例えば、バイトでコミュニケーション能力を培ってきましたなど、そのクリニックで貢献できることを書きましょう。

 

志望動機は、素直に書いてもいいでしょう。

例えば、レントゲン勉強をしたい。薬に勉強をしたいなど。

 

あとは、そのクリニックでいまの自分でどんな貢献をしたい、できるかなどですね。

多職種と働きます。会話できない患者様も多くいらっしゃいます。

コミュニケーション能力が高いこと、いろんな方と関わって、自分を高めていきたいとか、前向きな姿勢は大事だと思います。

 

理学療法士さんは特に理論的なので、病院でどんな風に働きたいか、そのためにはどのようにしたらいいかということを考えたうえで説明できる必要があると思います。

志望動機もどういう患者様をどういった気持ちで、技術的にどうアプローチしたいかとかがあれば説明できるといいと思います。

面接のよくある質問内容・回答方法

まずは志望動機でしょうか。

自分の口ではっきりと話しましょう。

 

あとは、このクリニックでどんなことがしたいですか?とも聞かれましたね。

私は、その際に、骨折の固定や鍼灸以外の仕事をけいけんしてみたいです。答えました。

 

あとは、今まで、どんな仕事をしてきましたか?ですね。

ここは素直に自分の経験を話しましょう。鍼灸をメインにやってきましたや、鍼灸は少なくて、整体・マッサージをメインに行ってきましたなど。

この際に、どれだけ患者さんと接してきたかもみるところもありますので、素直に答えましょう

鍼灸の学校ではどのようなことを勉強してきたか、それを病院でどのように活かしたいかということが必要になります。

病院の歴史とかもよくみて、病院の方針を正しく理解していることも大事です。

 

そういった方針にそった対応や答えができるように、準備はしておくほうがいいと思います。

分院や他県に同じ系列の病院や施設があったときに、異動は問題ないかという質問もあるかもしれないので、考えておいたほうがいいかもしれません。

面接での逆質問では何を聞けば良いですか?

※逆質問とは、面接の最後に担当者から「何か聞きたいことはありますか」と逆に質問されることです。

なんでも聞いていいと思いますと。鍼灸ちりょうができるかと、勉強会・スキルアップができる環境があるかなど。

給料、待遇、有給等わからないところはきいたほうがいいと思います。仕事を続けていくうえで、給与は重要です。女性なら特に産休や育児休暇はとれるか確認は必要です。

鍼灸師を募集している病院(整形外科)の求人の探し方・見つけ方

病院や整形外科の求人は多いので、各求人サイトで簡単に見つかると思います。

「鍼灸師歓迎」と書かれているところもあるので、そういったところですと歓迎されたり手当がついたりするのでオススメです。

整形外科の鍼灸師の求人例:http://u0u0.net/VzIv

整形外科の鍼灸師の求人例2:http://u0u0.net/vrO9

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この記事を書いた人

治療家の皆様から頂いた声をもとに、就職・転職ノウハウ、求人情報についてご紹介しております。

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