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今回はあん摩マッサージ指圧師として老人ホームで働いたことがある方にインタビューにご協力いただきましたので、この記事でご紹介します。
今、あま師で老人ホームに就職・転職したい方の参考になれば幸いです。
※以下、インタビュー内容をそのまま掲載します。
あん摩マッサージ指圧師としての老人ホームでの仕事内容・禁止事項を教えてください
入居者が体の不調を訴えた時にまずあん摩マッサージ指圧師が入居者の体のメンテナンスに動きます。
マッサージはあん摩マッサージ指圧師の仕事であり、一般の介護職員には法的に権限が与えられません。
そのため、一般の介護職員にマッサージを押し付ける事があん摩マッサージ指圧師として絶対にしてはいけない事となっています。
お仕事のやりがい・大変なことを教えてください
ありがちな答えかもしれませんが入居者の「ありがとう」の声が何よりの励みになります。
入居者の人と何気無く会話をする中にもまた幸せがあると言えるでしょう。
逆に大変なのは、なぜ入居者が痛がるか原因を突き止める事ができないケース、マッサージで問題が解決できず慌ててしまうケースなどです。
こうして困っている入居者を助けられない時に、自分のやっている仕事の存在意義を奥深くまで考え込んでしまう事が時々ですがあります。
就職した後の、職場での技術や知識の習得方法を教えてください。
知識を身に着けるのは基本は自学自習です。
私は仕事を始めた時、どんな本を買えば必要な知識が身につくか勉強の仕方を責任者の人に質問しました。
老人ホームに就職・転職するために必要な知識・経験は何ですか?実務経験なしのペーパーでは無理ですか?
未経験でも資格があればそれでも構いません。
20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で働き始められる仕事先だと思いますか?それとも求人に年齢制限はありますか?
基本的には40代までが重宝され、50代以上はやや難しいです。
初任給、20代、30代、40代、50代、60代それぞれの年齢別の平均的な給料・年収・ボーナスを教えてください
初任給は手取り20万円前後(額面20万円台前半から半ば)であり、20代から30代までが手取り24万円(額面31万円)程度、40代から50代が手取り30万円(額面39万円)程度となります。
60代はデータが少ないので良く分からないのですが、手取り26万円(額面34万円)程度となります。
ボーナスは月給1ヶ月弱分が目安です。
あま師が老人ホームで年収アップする方法
とにかく最初の5年は責任のある業務を積極的に引き受ける事であり、そうする事で自然と年収の高い責任者職にありつく事ができます。
勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険
勤務時間は基本的に休憩1時間込みの1日8時間労働が目安となります。
業務の性質上残業は少ない方であり、ノルマはあったりなかったりです。
週休2日が慣例であり、有給休暇は人手不足でなければ普通に取得できます。
福利厚生としては職場のあん摩マッサージ指圧師同士での施術があり、手当は交通手当、住宅手当、精勤手当などがあります。
保険としては健康保険、厚生年金、企業年金があります。
老人ホームに出会いはありますか?また、何歳で結婚される方が多いですか?
職場の関係者同士は関係者以上の関係になる事は少なく、結婚は30代前半に行う人が多いです。
あま師が老人ホームに就職・転職したい場合、履歴書の自己PR・志望動機は何を書けば良いですか?
基本的にあまり凝った自己RPや作為的な志望動機は必要がありません。
それこそ、生活費を稼ぎたいであるとか、正社員になりたいであるとか、そのような志望動機でも構いません。
そのように食べるためだと割り切った志望者の方が「この人は生活のために仕事を投げ出さない」と評価されやすい傾向にあります。
逆に、夢一杯でこの業界を志望する人ほど「この人は少し辛い事があるとすぐ辞めそうだな」と白い目で見られるようなところがあります。
面接でのよくある質問内容と回答を教えてください
「どのような社員になりたいか」という事は必ずと言って良いほど聞かれるため、そうした場合「利用者のニーズに応え、職務に徹する社員になりたいと思います」と答えるべきです。
逆に、待遇についての事、サポートについての事は聞かない方が無難です。
というよりは、極端に待遇や職場環境が悪い企業はほぼ無いので、そもそも聞く必要がありません。
経験者の場合は「これまで業界を経験して辛かったこと」をよく聞かれますが、これは正直に答える事が無難であり、その時に採用担当者に自分の話が理解されるかどうか試してみるしかありません。
面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいいと思いますか?
経験者の場合でも未経験の場合でも、仕事の流れについて予想して「これで合っていますか?」と聞くのがベストです。
企業の採用担当者は初日に出勤してすぐに仕事の流れが分かる人が欲しいのであって、これが答えられるかどうかで評価が変わっていきます。