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昨今、鍼灸師の間でも特に人気のある働きが美容鍼灸師です。
芸能人が美容鍼をするようになってから一気に需要が拡大し、鍼灸師の競合性や将来性も大きく変わりました。
エステサロンや鍼灸院はもちろん、美容院・美容室等でも美容鍼灸がメニューに組み込まれているようです。
そこで今回、キュアワークスでも美容鍼灸をしたことがある方に、以下の項目についてインタビューをしてみました。
- どのような理由で美容系の鍼灸師をされる方が多いか
- 美容鍼灸師の仕事内容・やりがい・大変なこと
- 就職した後の、職場での技術や知識の習得方法
- 美容系の鍼灸師の今後の将来性・安定性
- 美容鍼灸師と鍼灸師、どちらの方が将来的に安定するか
- 美容鍼灸師になるために必要な知識・経験
- 未経験で美容系の鍼灸師の仕事に就職(転職)できる年齢
- 美容鍼灸師として年収をアップする方法
- 勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険
- 美容鍼灸師の仕事に出会いはあるか、結婚できるか
- 鍼灸師の美容鍼の求人は多いか
- 美容鍼灸師のアルバイト求人はあるか
- 美容系の鍼灸師の求人に応募する際、履歴書の自己PRと志望動機には何を書けば良いか
- 面接では何を聞かれ、どう答えればいいか
美容鍼灸師へ就職・転職したい方の参考になれば幸いです。
※以下、インタビュー内容をそのまま掲載します。
どのような理由で美容系の鍼灸師を目指しましたか?
美容鍼をしたことがあり、自分自身顔のハリやシミ、くすみなどの変化がすごくかんじられたので、私みたいに悩んでる人を助けたいと思い、それとなにか役に立てばいいなと思い鍼灸の勉強をし、資格を取ることができました。
鍼灸をして体の状態が良くなると、自然に肌の状態も上がるのはよくあります。
それは至極当たり前のことだったので、肌に関して特に意識することはなかったのですが、シワやほうれい線などの美容面の改善が患者様にとても喜ばれたことがきっかけで美容鍼給をはじめました。
美容鍼灸に力を入れている鍼灸院で働きたいと思っていて仕事先を探していたところ、今の仕事先を見つけました。
鍼灸院のHPを見ると、美容鍼灸を積極的に行っているようで、そのお客様も沢山来院されると書いていたので、この鍼灸院に興味を持ちました。
美容鍼灸の仕事内容・禁止事項について教えてください。
鍼灸師が美容鍼灸をして働ける職場としては、鍼灸整骨院、鍼灸院、鍼灸院併設の美容サロンなどでしょうか。
エステ内では鍼灸施術はできませんので、入口を分けての併設の場所で働く。(現在、他の形態でできるようになっているのであれば無学につきご容赦くださいませ)
仕事内容は、接客・施術です。
ご案内、カウンセリング、施術、アフターカウンセリング、次回ご予約など。
お店によっては自分たちで販促物(チラシ、ご案内ハガキ、HP。Facebook、ブログ、ツイッターなど)を作ったりするでしょう。
年収は一概に言えませんが、一般の鍼灸とそんなに変わらないと思います。
この仕事先は鍼灸師として、女性の肌に対する悩みなどをカウンセリングで聞いてから、その悩みにあった治療をすることです。
やってはいけない業務は、鍼をしているときに違う鍼灸師の方にパッシンをしてもらうことです。
いろいろな症状、疾患、病気をお持ちの患者様に鍼治療、灸治療を行います。逆子治療にも沢山の方が来院され施術します。
その他に顔に針をさす美容鍼灸の施術も沢山行います。
してはいけない業務は今の所ないと思います。
美容鍼灸師は、特にほかの資格を持っていなくてもマッサージをすることはありますか?
国家資格を持っている人しかできません。
頭に鍼を打つこともあるので、その流れで頭皮マッサージをすることもあります。
美容鍼のやりがい・大変なことを教えてください
この仕事先のやりがいは、やっぱり全員が人の身体の悩みを治したいという思いが強いので、全員が同じ方向を向いて頑張っているところです。
そうすれば、月目標も達成するし全員のやる気モチベーションが上がりまくっています。
あとは、先生自身も身体になんらかの悩みを抱えている人たちばっかりなので、自分自身の経験談からどういう治療がベストなのか親身になって聞いてくれるところがポイントです。
大変なことはほんとうにございません。
やりがいはやはり患者様のうれしい笑顔につきます。
あきらめていたシワや、長年悩んでいた口元のこまかなたるみ・小ジワなどが回を追うごとに薄くなっていく様子と、施術後に鏡を手にして『うわぁ!』と喜んでくださる姿には、こちらとしてもとても嬉しく、心の中でガッツポーズをしています。
体の状態により、改善のスピードの差はもちろんあります。
『一回やれば効果が出る』『一回やればあとは続けなくていい』と思っている患者様も少なくはありません。なかなか思うようにいかない時は説明、説得に誠意が必要です。
患者様ほ多い方だと思うので、いろいろな症状、疾患の治療ができるのでやりがいがあります。
治療しながらいろんな方とお話もできるので勉強になったり、楽しい時間を過ごせたりします。
また、美容鍼灸や逆子治療の患者様も多く来院され、その施術もたくさんできるのでやりがいを感じます。
大変なことは、鍼灸師が院長と自分二人なので、患者様に技術を比べられることがあります。
知識をつける努力が常に必要で大変ですが、モチベーションがあがります。
就職した後の、職場での技術や知識の習得方法について教えてください
上手な先輩に治療を受けてもらうことや、アドバイスをいただいた瞬間にためしてみること。
それが大事だと思います。
職場内でお互いに練習台になったり、友人にモニターをお願いしたり。
また美容鍼灸の書籍なども出ていますので参考にして施術します。
院長がどんな治療をしているか一通り見学し、あとは基本的に見て学ぶことが多いです。
今までの自分の臨床経験と組み合わせて、治療の経験を増やしていきます。
美容系の鍼灸師の今後の将来性・安定性についてどう思いますか?
体力が続く限り、続けて行けると思います。
どちらかと言えば肉体労働ですので、健康管理は必要です。
将来的に鍼灸はこれからも需要はあると思います。
特に美容面でのサポートは女性患者がきますので、これからは通常の鍼灸師より美容鍼灸師の方が将来性はあると思います。
いつの時代も、ダイエットと美容は女性を引き付けます。
独立開業してひとりでやるなら、いかに顧客を確保するか。
これは鍼灸、美容鍼灸に限りませんが。
院長や鍼灸師以外のスタッフとの人間関係も良いので、長く続けられる仕事先だと思います。
お給料も悪くなく平均的なので安定はしていると思います。
将来独立するための知識やノウハウも学べる環境なのでこれからも続けられそうです。
美容鍼灸師になるには、どのような知識や経験が必要ですか?ペーパーではダメですか?
鍼灸師資格は必須で、少しは臨床経験を積んでいる方が仕事しやすいかもしれません。
もちろん未経験でも努力次第でどうとでもなります。
鍼灸師免許は必須です。
ある程度の経験も必要です。
免許取り立ての新人さんでいきなり施術、はないと思いますが、入った組織の中での体制や研修などで経験を積み、施術になるかと思います。
美容鍼灸にくる患者様は美容の知識が豊富です。
エステにも通われている方が多いのでエステや肌に関する知識は入れておいた方がベターです。
未経験の方でも就職できると思いますが、前述のとおり、ある程度、経験が必要となるでしょう。
20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で美容鍼灸に転職・就職できますか?それとも求人に年齢制限はありますか?
年齢制限はないですが、40、50.60代の未経験は不安がられると思います。
なので若いうちからの方がおすすめです。
年齢制限は特にないと思いますが、どの年代でもお肌の状態を良く保っていたほうがいいでしょう。説得力が違います。
未経験は問題ありませんが、20代、30代の女性患者様が多いので、60代未経験の鍼灸師だと少し大変かもしれません。
美容鍼灸師の給料・年収について教えてください。
初任給20万。
20代月収額面25万、手取り23万、年収額面400万、手取り376万、ボーナス50万。
30代月収額面30万、手取り28万、年収額面480万、手取り456万、ボーナス60万。
40代月収額面30万、手取り28万、年収額面480万、手取り456万、ボーナス60万。
50代月収額面30万、手取り28万、年収額面480万、手取り456万、ボーナス60万。
60代月収額面25万、手取り23万、年収額面400万、手取り376万、ボーナス50万。
初任給は20万からで、毎年アップしています。
ボーナスはいろんな店舗の売り上げによってかわってきます。
年収250万~350万、高級サロン的に展開しているならもう少し収入はお高いかと思います。
年代は関係なく、(鍼灸師を取得したのが40代の方もいられる為、資格を取った年代による為)経験値と技術力により給料が異なると思います。
未経験であれば、手取り20万円あればいい方だと思います。
ボーナスを入れれば、年収は280万くらいになると思います。
売り上げに応じても変わるので、平均的には25万くらいかと思われます。
ベテランの方で有れば、月収35万円以上くらいで、ボーナス入れて年収で450万ほどくらいになると思われます。
美容鍼灸師が職場で年収アップする方法を教えてください。
技術力はもちろんですが、提案力やいかに患者さんに対して納得してもらい信頼されるかが、大切だと思います。
患者さまに満足してもらい、喜んでもらえる仕事を行う事で、自然と口コミが広がり紹介をしてもらえると思います。
また、身体や顔の不調が出るには原因がある為、顔だけに鍼するのではなく、全身を調整できる診断能力、知識や技術力も怠る事なく身につけていく事も必要だと思います。
東洋医学は、西洋医学のような検査数値などで判断出来ない為、患者様にわかりやすく納得してもらえる説明する力も必要になり、一度信頼してもらえるとリピートに繋がり、結果的に収入アップになると思います。
自分はパートなので、この仕事先での勤続年数を増やじ時給を上げること。
残業時間を増やすこと。出勤日を増やすこと。
勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険について教えてください
勤務時間はだいたい朝8:30か9:00から。昼12:00、13:00頃までで、昼休憩、そのあと15:00や16:00から夜診。
サロンなら早出と遅出で二交代もあり。
最後の患者さんが帰られて終了。
カルテ記入などは手の空いている時にするので特に残業ということもありません。
ノルマがあるところで働いたことがないのでわかりません。
基本、週1休みで半日が1~2日。
最近ようやく週休2日の院もでてきました。
有給があれば取れます。
保険は通常の社会保険。
福利厚生・手当などつくところもあります。
残業は、ほぼありません。
最後の患者様が帰られるまでが仕事になります。
ノルマはないですが、自分自身で決めた目標を頑張って達成しています。
週休2日で、予定を先に言っとけば有給で休むこともできます。
福利厚生などすごくしっかりしています。
美容鍼灸に出会いはありますか?結婚できますか?
患者さまと、受付さんや先生と受付さんというのが多いです。
だいたい、30手前くらいで結婚が多いです。
美容鍼灸の患者様はほぼほぼ女性患者様で、働いているのは女性鍼灸師が多いので、男性との出会いはありません。
結婚は学生の間に出会った相手と結婚されている方もいらっしゃいます。
そういう方は卒業して何年かしてご結婚されていますね。
出会いはないです。比較的20代で結婚する同業者は多いです。
美容鍼灸師のアルバイトはありますか?
パート、アルバイトはあります。
短時間勤務の場合、即戦力が欲しいので経験は問われると思います。
時給も通常の鍼灸と変わらないか、少し高いくらい。(¥1200前後?)内容は美容鍼の施術です。
美容鍼の求人に応募する場合、履歴書の自己PRや志望動機は何を書けば良いですか?
自分の長所、特に性格など、向上心、これからやっていきたいことほアピールした方がいいと思います。
私の場合、今まで打ち込んできたことや、部活動、努力してきたことを沢山聞かれたのでそこを重視されたのだと思います。
志望動機に関しては、この鍼灸院が美容に特化しているので、美容系の施術をしたいことや、それによって自分がこの鍼灸院にどのようなことを提供していけるかを伝えられたらいいと思います。
人間性を重視されたような気がします。
美容鍼灸と聞いてどう思いましたか?何を思いましたか?それに対してあなたはこれからどうしたいでしょうか。
言葉の華やかさに魅かれて美容鍼灸に進んでも、結局嫌になって辞めてしまわれる方も多いのです。
強烈な志望動機(怪我後の回復のため、手術後の筋肉の回復の手助け等)の方も時にはいらっしゃいますが、
普通に5年前の肌をキープできる、自分自身にも施術してみてその効果を実感した、ここの技術をどうしても学んでみたい、といった
ありきたりの理由でも、こちらの情熱が伝われることが大事だと思います。
美容鍼灸師の面接では何を聞かれ、どう答えると良いですか?
基本的には世間話から始まるような面接でした。
その中でも自分の長所、性格など人間性を探られたような気がします。
今まで打ち込んできたことや、部活動、努力してきたことを沢山聞かれました。
自分のPRをしつつ嘘はつかず素直な受け答えをしていると、面接する側も自分に興味を持ってくれて良かったと思っています。
とにかく自分の人間性を知ってもらえるように頑張ったらいいとおもいます。
知識や経験はその次だと感じました。
履歴書PRと重なる部分ですが、やはり情熱。
熱を持って伝えられるかどうか。
なぜこちらを選びましたかという質問は必ずあるでしょう。
その答えとして「御社の技術を学びたい」とするならば、実際に前もって施術を受けに行っておく。
そうした上で、ここがよかった、私ならこうする、あるいはこういうことも取り入れてみたい、など具体例を挙げていく。
稚拙な案でもいいのです。
この人はやる気があるのだな、と思ってもらうことが大事です。
何がやりたいのかわからない、やる気があるのどうかわからない人材を、会社は取ってはくれません。
面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいい?
※逆質問とは面接の最後に担当者から「何か質問はありますか」と逆に聞かれることです。
主な仕事の内容。時給、休みのとり方、交通費、手当て、保険などはきちんと確認しておく必要があると思います。
面接官の方が鍼灸師なら、どんどん具体例を聞いていきます。
一番印象に残った症例は何ですか、とか、やりがいは何ですか。
困ったことは?これからの展望、展開はどうされますか?など。
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