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今日は鍼灸師をしていて
- 「よく怪我や病気をして困っている」
- 「怪我をしても働き続けないといけないので、お仕事をしながらでも少しは症状がマシになる方法を知りたい」
- 「手を壊して使い物にならなくなる前に、転職した方が良いのかな」と悩んでいる
という方に向けて、
- 鍼灸師のお仕事で特に起こりやすい怪我や体のトラブル
- 怪我をしている状態でも、できる限り痛みを抑える応急処置の方法と、再び起こらないようにする予防方法
- 鍼灸師の資格を使う、体を痛めにくい職場
についてご紹介します。
腰痛の応急処置と予防方法
鍼灸師のお仕事は姿勢的に中腰が多いので、腰痛は非常に起こりやすいですよね。
腰痛の応急処置についてですが、シップ剤、キネシオテープ、円皮鍼などを貼って痛みを抑えます。
また手が空いていたら、他の鍼灸師さんに腰痛の治療をお願いすることもあります。
自分でできる予防対策なら、その日の疲労はその日のうちに取るように心がけます。
具体的には軽いストレッチ、腰痛体操などで筋肉を軟らかく保つこと。
筋トレも効果的です。
一番いけないのは、ほったらかしにすること。
患者さんに予防策で運動を勧めながら、本人が全くしておらず腰痛になっていたら、説得力がまるでありませんからね。
手の乾燥、手荒れの応急処置と予防方法
手を消毒する回数が多いので手の乾燥、手荒れも良く起こりますよね。
手荒れに関しては、ハンドクリームを常備して、手洗いごとに塗っておきます。
夜寝る前に塗って寝ると、早く回復しますよ。
よほどひどい時は、ハンドクリームを塗った上で手袋をして寝ると、翌朝しっとりしてくれます。
火傷(やけど)の応急処置と予防方法
火傷の予防方法については、冷水で冷やして軟膏などで保護しテープなどを巻くのが良いです。
冷水が無ければ、水道の流水で冷やしても構いません。
早急に冷さなければ水泡が形成されたり痛みが引きにくいので注意してください。
鍼灸師のお仕事をしていて火傷を予め起こりにくくする方法ですが、こちらは技術不足が原因の事が多いため、しっかりと反復練習を行い灸や設備などに慣れ、自身が思うように使いこなす方ができれば火傷などの危険は無くなっていくと思います。
その上で
- 出来る限り灰皿や水などを近くに置き安全管理を行う
- 隔物灸などのやり方で直接灸を止めるか
- 電子灸などで温度の管理を楽にしていく
などの物理的な対策も有効でしょう。
鍼刺し事故の応急処置と予防方法
患者さんに刺した鍼を、鍼灸師が間違って(不注意で)自分に刺してしまうミスです。
ドクターや看護師の方でも、しばしばあるミスです。
鍼灸師の場合、ドクターや看護師の方のように注射針は使いませんので、感染のリスクはかなり低い(ほぼない)のですが、C型肝炎やエイズなど血液を媒介にして感染する病気をもらってしまう可能性があります。
鍼灸の鍼は非常に細く、体から抜いた鍼を目で観察しても、血液が付着しているようには見えませんが、分子レベルでは赤血球や白血球が付着しています。
C型肝炎の場合は、事前に予防接種をしておく対策があるにはりますが、年に2~3回程度ずっと接種し続ける必要があるうえ、結局のところC型肝炎しか防げませんので、あまり接種している人はいません。
鍼刺し事故の応急処置
鍼刺し事故の応急処置は、鍼灸の場合なにもありません。
かすかにチクッっと感じるだけで、出血もありません。
鍼灸師が「あ、やっちまった」と思うだけです。
滅多に感染しないこともありますし、患者さんもご自分がエイズなどの感染症にかかっていることを教えておいてくれるケースも少なく、そのまま何事もなく過ぎていくケースが多いようです。
予防に関しては、不注意をなくすことしかありませんので、ゆっくり慌てず仕事ができる勤務環境を作るしかありません。
もちろん、使用済みの鍼の管理を徹底するなどは大前提ですが、そういったことはあらゆる医療機関で当然のようにしていることです。
鍼刺し事故などが発生しないように、院内を整理整頓しておいたり、器具の配置や鍼灸師や患者さんの動線の管理など、基本のことを徹底しておくで発生のリスクは低下させることはできます。
鍼灸師の資格を使う、怪我や体のトラブルを起こしにくい安全な働き方
それでは最後に、鍼灸師の資格を使って比較的体に負担の少ない職場をご紹介しますね。
やはり候補となるのは、鍼灸師の資格を使うものの、あまり鍼灸の施術はしない働き方になります。
例えば
- 整形外科で機能訓練指導員として働く
- 老人ホームで機能訓練指導員として働く
- 教員の仕事をする
この3つです。
それぞれの職場で実際に働いた方に仕事内容、給料、勤務時間や福利厚生等の待遇、面接のコツ等をインタビューしておりますので、興味がある場合は以下の記事をお読みください。
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