柔整師のリハビリへの就職・転職方法、給料、求人の探し方【体験談】

いつも当メディアをご覧いただきありがとうございます。

今回、柔道整復師の資格をお持ちでリハビリのお仕事をしたことがある方にインタビューにご協力いただきましたので、この記事でご紹介します。

柔整師としてリハビリの仕事がしたい方の参考になれば幸いです。

 

※以下、インタビュー内容をそのままご紹介します。

目次

柔道整復師としてリハビリの仕事を選んだ理由を教えてください

人が人の為にできる仕事は何かと考えた。

自分が学生の時にバスケットボール部に所属していて、怪我をする事が何度かあり、そのたびに整形外科や、接骨院にお世話になる事がありました。その事がきっかけになりました。

スポーツ選手のリハビリを行うことができるから。

また、スポーツの現場で実際に運動している姿を見ることで、どのように対応していけばいいのかがわかり、また自分自身のスキルアップに非常に役に立つと考えたから。

外傷患者の治療法や骨折、脱臼の整復やその後のリハビリを学びたかったために整骨院での勤務を探しました。

また、通常整骨院での勤務は休みが週一で、勤務時間も長いため、週休二日で残業も少ないという条件でも整形外科リハビリ室を勤務先に選びました。

私はもともと、おばあちゃん子でしたが、おばあちゃんが高齢になってから、リハビリに苦労している様子をずっと見てきました。

そのため、いつの間にかお年寄りのリハビリをする仕事をしてみたいと考えるようになりました。

 

私は、病院でリハビリ師として働いていますが、毎日特定の患者と向き合うことが多く、患者さんがリハビリにより回復していく様子を間近で見れて患者さんにとっても自分にとっても喜びになることが、この仕事の魅力でした。

柔道整復師としてのリハビリの仕事内容・禁止事項を教えてください

今の仕事先は、整形外科です。

リハビリ室で、毎日怪我をした患者さんの治療にあたっています。

マッサージや可動域改善をしたり、自宅での運動指導などをしています。
患者さんに無理なく、痛みなく、安全にやる事です。

運動している人のコンディショニングをメインに行っています。

また、スポーツ現場での応急処置も仕事内容に含まれます。

 

してはいけないことは倫理的なこと以外はありません。

仕事の幅はかなり広く、学びがある反面、多くのスキルが求められます。

骨折、脱臼の整復や、ギプスなど固定の製作、これら外傷のリハビリを主にやります。

また、肩こりのマッサージ、電気療法の付け外しなど、柔道整復師としての一般的な業務を行います。

 

さらにドクターが撮るレントゲン写真のサポートや、読影など行います。
柔道整復師の資格範囲以外の注射やレントゲン写真の撮影などは出来ません。

柔道整復師として、骨折・脱臼・捻挫・打撲などをした人のアフターフォローをするコチが仕事でした。

理学療法士と一緒に連携してリハビリテーションを実施します。

また、柔道整復師ができないことは、投薬治療です。

お仕事のやりがい・大変なことを教えてください

これでいい、と言う答えがありません。

毎日、自問自答しながら、もっとどうすれば良い治療が出来るか、患者さんの為に何が出来るか、考えればキリが無いです。
それでも、患者さんが良くなる過程を見て、笑顔になっていただけるのは嬉しいです。

この仕事のやりがいは、アスリートと共に喜びや悲しみを共感できることであり、また、多くの人に夢を与えられるアスリートから感謝される職業であるということです。

大変なことは、辛いと分かっていてもハードなリハビリを提供しないといけないところです。

骨折患者の整復をして、その後レントゲン写真で確認した時に骨折端がきれいに揃っている時や、リハビリをして患者の身体が良くなっていく様子を見るとやりがいを感じます。
大変なことは、患者来院数が多いく、一人一人の名前と症状、リハビリ内容を覚えるのが大変でした。

柔道整復師のリハビリ職でのやりがいは、常に患者と寄り添うことで患者さんと心が通じ合うことができることです。

リハビリをすることで回復していく患者さんの様子を、リハビリ開始からリハビリ終了までずっとみ続けられます。

 

そのため、患者さんが回復していく様子を見ることができ、患者さんと一緒に喜びをかみしめられます。

リハビリの仕事で大変なことは、患者さんが認知症を患っているなどして、患者さんとの意思疎通がうまくいかないことがあることです。

就職した後の、職場での技術や知識の習得方法を教えてください。

新しい技術や、治療法、薬などはどんどん出てくるので、自分で勉強し続けていく事には、尽きると思います。

基本的には本ベースでの習得になります。

たまに時間のある時はセミナーなどに出向き、技術の習得に努めています。

私の場合は、院長のドクターに積極的に外傷を診たいこと、整復、固定をしたいことを伝え、それに取り組みました。

また、仕事中わからない症例があった場合、本などで調べ、自分の中にある「わからない」を減らすようにしていました。

就職してからは、いろいろな症例の人のリハビリを通じて実務経験を積みました。

その他にも、この施設で受けられる研修システムも利用しました。

柔整師にとってリハビリの仕事は将来性・安定性はあると思いますか?

女性の立場からすると、家庭に入るなど、結婚したりすると、仕事の出来る時間が限られてしまうかもしれないとはいつも思っています。

続けられると思います。
昨今、整骨院の数は増え続け、飽和状態と言われています。
しかし、整形外科リハビリ科は患者来院数は減るどころか増えていく一方です。

日本では急激な少子高齢化が進んでいるため、リハビリ施設の利用者は増える可能性が高いです。

しかも、あと数年経てば、団塊の世代が後期高齢者となりますので、リハビリ施設利用者ももっと多くなるのではないでしょうか。

現在すでに柔道整復師は不足していますが、今後も柔道整復師の需要は高いと思います。

柔道整復師がリハビリに就職(転職)するために必要な知識・経験は何ですか?実務経験なしのペーパーでも良いですか

経験はなくても、勉強したい気持ちがあれば大丈夫だと思います。

その都度で、必要だと思う事は勉強すればよいと思います。

就職自体は可能かと思いますが、患者さんに信頼されるかどうかは人柄や知識に左右される部分が大きいかと思います。

解剖学、運動学、病理学はなるべく覚えておいた方がいいです。
私は未経験で就職しましたが、柔道整復学はほぼ役に立たないと思い知らされました。

 

教科書と臨床は全く違います。

教科書通りの骨折なんてほぼありません。

 

身体の機能解剖、我々の業務範囲内かの判断のための病理学は必須です。

20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で働き始められる仕事先だと思いますか?それとも求人に年齢制限はありますか?

年齢制限は、無いです。

経験があるに越した事はないです。

学校に通いながら、実戦を学ぶ為に、現場でもアルバイトなどをするべきです。

整形外科リハビリ科のスタッフは若い方が多い印象です。

院長の年齢以上の未経験者は採用されづらいと思います。

体を動かす体力勝負の仕事ですので、比較的若い世代の方が就職は有利です。

20歳代〜40歳代の人の需要が高いです。

しかし、体力的に問題がなければ、60歳代でも働けることがあります。

リハビリの初任給、20代、30代、40代、50代、60代それぞれの年齢別の平均的な給料・年収・ボーナスのイメージを教えてください

初任給20万、20代23万、30代30万、40代35万、50代40万、60代45万、くらいのイメージかと思います。

私は28歳未経験で整形外科リハビリ科に就職して、36歳で退職しました。
初任給額面19万、手取り19万(3か月研修期間のため排除額無し)、29歳額面22万、手取り18万、33歳額面27万、手取り23万(主任手当1.5万含む)、退職36歳額面28万、手取り24万。
ボーナス夏1か月、冬1.5か月。

リハビリ施設で働いた場合の年収や月収、ボーナスは以下の通りです。
20歳代:年収:260万円:月給:18万円:ボーナス:72万円
30歳代:年収:400万円:月給:28万円:ボーナス:113万円
40歳代:年収:500万円:月給:32万円:ボーナス:130万円
50歳代:年収:600万円:月給:39万円:ボーナス:155万円
60歳代:年収:500万円:月給:26万円:ボーナス:105万円

リハビリ勤務で年収アップする方法を教えて下さい

勉強を続けて行くこと。資格取得など。保険などが整っている職場を選ぶ事も大切です。

整形外科リハビリ科は指名されて歩合で給料が上がるところは少ないと思います。

しかし、患者から指名されるようになると、院長の耳にも入り、給料が上がります。

 

そのうち信頼されて、主任に任命されて手当が付きます。
私は実際そうしていました。

リハビリの仕事で年収をアップさせるためには、豊富な経験を積むことと資格を取り資格手当を狙うことです。

例えば、理学療法士などの資格も取ると有利です。

勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険

勤務時間午前9:00〜13:00、午後15:00〜19:00まで。

残業は午前午後平均30分〜1時間程。

 

ノルマ無し。

週2休みで、土曜は13:00までのための、実質2.5日休み。

 

主任手当。

医師国保加入。

有給有りますが、取れません。

勤務時間は毎日8時間です。

残業をすることはあまりありません。

 

休日については完全週休2日制です。

有給休暇についても取りやすい雰囲気です。

 

福利厚生としては、各種社会保険が完備されています。

その他には、資格手当などがあります。

リハビリの職場に出会いはありますか?何歳で結婚する人が多いですか?

出会いは、期待しない方が良いと思います。人によりけりでは?

多くはありません。30前後が多いかと思います。

スタッフ間の出会いはありません。強いて言うなら患者さんと出会うことはできますが、そんな気にはなれませんでした。
私は32歳で結婚しましたが、独身の方が多い印象です。

看護師や介護士などは、女性比率も高いので出会いも比較的多いです。

柔整師がリハビリ職に就きたい場合、履歴書の自己PRと志望動機は何を書けば良いですか?

アスリートに寄り添うことができる、親身になってリハビリを行うことができる、人間として相手の気持ちにたって物事を考えられる、など、人間力やコミュニケーション能力を多く求められることが多いです。

その上で、今までの経験や知識などを問われることがあります。

 

仕事に対する情熱などを熱く語る必要があり、実際にどれだけ本気なのかを相手に理解してもらえるかが鍵になるかと思います。

要は熱心さややる気次第ということです。

丁寧、きれいに書くのは当たり前として、私が書いた志望動機は、「柔道整復師の資格を活かし、骨折や脱臼の治療がしたく、こちらで働きたいと思い応募しました。また、朝こちらの院の前を通ると多くの患者さんが並んでいたので、私もここで働いて少しでも患者さんを笑顔に変えたいと思ったのも志望動機の一つです。」
自己PRは「身体を動かす事が好きなので、その経験をリハビリ取り入れ活かすことが出来ます。」と、書きました。

就職する際に提出する履歴書や経歴書などには、自分の長所や経験を完結かつ具体的に記載することが大切です。

具体的なエピソードを交えて記載すると良いでしょう。

 

例えば、「根気がある」などの長所もエピソードを交えて記載すると説得力があります。

その他にも、学生時代に夢中になったことなどをアピールするのも良いでしょう。

 

また、相手の施設に対して、自分を採用することでどんなメリットがあるのかを、しっかりと伝えることが大切です。

面接でよく聞かれる質問内容と回答のアドバイスをお願いします。

なぜ、前職を辞めたのか?と言う事を聞かれました。
少し答えづらい質問でしたが、正直に答えました。人間として尊敬出来ない先輩と働く事が無理だと思い、3年間は我慢しましたが、これ以上は無理だと思い辞めようと思ったという事を話しました。

 

嘘をついたり、変に取り繕うと、返ってボロが出るので、何でも聞かれた事には、失礼のない範囲で、正直に答えた方が良いと思います。一般の就職面接で聞かれる事と、ほぼ同じ内容だと思います。

面接ではなぜこの職場を選んだかを聞かれます。

ただ単に仕事としてお金を得たいという目的では簡単に採用してもらうことは出来ません。

 

自分がなぜそこを志し応募したのか、就職した後はどうしていきたいのか自分のプランニングなどについて話をしていく必要があります。

その職場でどのようなことが出来るのかを事前にリサーチし、自分のやりたいことなどとリンクさせるような答えをする必要があります。仕事も一種のマッチングです。

特別なことは聞かれませんでした。
実際、私も新人採用として面接を行ったことがありますが、特別なことは聞きませんでした。

 

面接官をした時は、質問内容の答えよりも、はっきりした声で答えられるか、面接時に何回くらい笑顔を見せるかなど見て採用かどうか決めていました。
我々の仕事は経験や知識も大切ですが、患者さんとコミュニケーションの方が重要です。

 

コミュニケーションの中で初めてその人物も体の特徴や、動き、生活の癖、持病などの患者情報を知ることがあるためです。

まず、社会人としての常識が身についていることをアピールするのが良いでしょう。

そのためには遅刻は厳禁です。

 

少し、早めに面接会場に行くようにしましょう。

自己紹介を求められることが多いので、簡潔に自分の長所を説明できるようにあらかじめ考えをまとめておきましょう。

 

経歴についても聞かれることが多いので、わかりやすく説明できるようにしておきましょう。

なお、転職の場合は前職の退職理由を聞かれることが多いです。

 

その場合には、ネガティブな発言はNGです。

スキルアップやキャリアアップがしたいなど前向きな発言をするようにしましょう。

面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいいと思いますか?

給与や休みについての待遇面の確認も最低限は必要ですが、そればかりを聞いていると目的がそちらなとかと思われるため、仕事内容や患者さんのことについての質問をするのがいいかと思います。

仕事への熱心さのアピールになります。

給料について、残業について、有給についてなど聞きたいことを聞くのが一番だと思います。
しかし、リハビリの仕方や、手技の仕方などはあまりおすすめしません。

 

職場によっては、統一して同じマッサージやリハビリの仕方を行っているところもあるため、こだわりが強過ぎると、少し毛嫌いされるかもしれません。

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この記事を書いた人

治療家の皆様から頂いた声をもとに、就職・転職ノウハウ、求人情報についてご紹介しております。

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