柔道整復師が開業しないメリットとコスパのいい就職先について

一昔前は「柔道整復師=開業」というのが共通した一つの目標と言いますか、夢と言いますか、「柔道整復師なら独立してやっと一人前」「独立しないと何のために柔整師をやっているのかわからない」という風潮がありました。

ただ昨今はご存じの通り整骨院業界もだんだんと厳しくなり、力のない個人よりも大手グループ院に所属している方が安定性はもちろん収入も上回る可能性が高くなっています。

 

という事でこの記事では

  • 柔道整復師が開業しないメリット
  • 開業して失敗したらどうなるのか
  • 柔道整復師として、どうせ開業しないなら、どこに就職するのがおすすめか

についてご紹介します。

 

柔道整復師として開業するのが怖い人はもちろん、「雇われでも食べていけるのかなぁ」と心配な方にも参考になると思います。

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柔道整復師が開業しないメリット

既にご存じだとは思いますが、開業せずに雇われると、何よりも安定した収入を得ることが出来ます。

何せ最悪患者が全く来なくても最低限の給料は保証されている上、仮に私たちが怪我や病気でしばらくの間お店を休んでしまっても、私たちは家賃を払う必要もなければ、(グループ院であれば他の院からフォローに来てもらうということもできるので)お店がつぶれてしまう事もありません。

 

また経営するとなると、これまで学んでこなかった集客やマーケティング、HP作成などの勉強もしなくてはいけません。

こちらもグループ院ではお金に余裕があり潤沢にできるうえ、そもそも集客や戦略は幹部が考えてくれますから、私たちは自分のスキルアップと患者様の事だけに集中できます。

ハイリスクミドルリターンの開業、ローリスクミドルリターンの雇われ

それでは収入面はどうか。

確かに整骨院を開業して上手く行った場合、好きなだけいくらでも稼ぐことが出来ます。

 

ただ後で紹介するように、今の整骨院業界は”勝ち負け”がひどく激しくなってきており、雇われるよりも儲かっていない柔整師の方がほとんどです。

そもそも仮に雇われでも整形外科勤務であれば年収500万円は充分に稼げますし、グループ院で雇われ店長をすれば最低年収500万円~、1000万円近く稼いでいる人も沢山います。

 

そんな中、

  • 開業に多額のお金がかかり
  • 患者が来なければ最悪給料が0円
  • 怪我や病気をすれば、売り上げが立たないのに家賃は払い続けないといけない
  • 学校では教えてくれなかった経営やHP作成、集客を一から勉強しないといけない

という柔道整復師の開業は、「自分のお店を持つのが楽しい」という1点を除いてはあまり合理的ではない時代になってきています。

柔道整復師の開業は、かなり厳しい現状

柔整師の独立が厳しいのは、何も整骨院内の問題だけではありません。

まず第一に、競争相手が多すぎます。

 

実は柔整師は10年前と比較すると3万人も増えており、施術所数も15000院ほど増えています。

今や接骨院・整骨院、その他の治療院は全国に14万件近くあり、約6万店あるコンビニの約2倍となっています。

このような”顧客を奪い合う状況”ではどうしても資金力もブランド力もある大手グループ院が強く、昔ながらやっていた”技術がある整骨院でさえ”どんどん潰れていっているのが現状です。

 

また競争相手は接骨院・整骨院だけではなく、リラクゼーション、マッサージやも含まれます。

このような無資格マッサージのようなところに勝つためには実費治療やブランド力が大事なのですが、なかなか個人院で実費治療をプロモーションしていくのも広告費云々の関係で難しいです。

 

特に今は保険の締め付けが厳しくなっているばかりか、患者様の方が整形外科の方へ流れるようになっています。

そうなると、ますます実費治療に力を入れられるグループ院に雇われることが大事になってきます。

柔道整復師が開業に失敗したら、多額の借金を背負うことになる

接骨院の開業資金は1000万円ほどかかります。

自分の貯金だけで払えない場合も多く、銀行からの貸付を利用する方がほとんどでしょう。

運営が波に乗っている時期があって、返済を済ませているならいいですが、もしその前に廃業を決めたら借金として残ってしまいます。

 

また開業の時と同じく、閉業する際にもお金はかかります。

テナントを現状回復するための工事費用はもちろん、ベッドや看板などの処理費、物販や衛生品などの在庫処分など、辞めるのにも費用と手間がかかってしまうのです。

 

ネット上でも、開業したものの苦しい経営が続いている声が沢山あります。

弟が昨年秋に神戸で整骨院を開業したのですが、開業したばかりとあって思うように患者さんが集まらずに苦労しているみたいです。とりあえず半年分程度の経費と生活費は用意したんだそうですが、弟一人が患者さんを診て、受付にパートの女の子を雇っているみたいですが、1日に10人も患者さんが来てないらしく、この状態が続けば春ごろには少しずつ借金して商売を続けざるを得ないんじゃないかと家族一同心配しています。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1223189572

 

夫が接骨院を始めて4年弱ですが、閉院した方がいいんじゃないかと思っています。
開業して1人で接骨院を経営しています。

1週間ほど前、所得税や申告所得復興税?や固定資産税が払えていないと告白され、額がおよそ80万ほどあるそうです。

生活費は毎月もらっていますが、今年は市県民税も大幅に増え、もらっている生活費では足りないため私の独身時代の貯金から出したり、ついには児童手当まで貯蓄できなくなりました。
夫と話をしても、経営がギリギリだった。滞納している税金を払うお金がない。と言うのですが、こんな状況では生活していけないし、不明金が多すぎるし、今後もちゃんと税金払える見通しがないのなら閉院するしかないと姉とも相談して思いました。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12166489282

どうせ開業しないなら、柔道整復師はどこに就職するのがコスパがいい?

まず柔道整復師の就職先一覧は以下の記事で紹介しているので、良ければ読んでみてください。

リンク

 

この中でもやっぱり一番ベーシックなのが整骨院・接骨院ですね。

小さなところですと月給は月に20万〜25万円と一般的なサラリーマンと比較すると低くはなっていますが、店舗数を増やしているグループ院(チェーン店)であれば新卒であっても早い段階で分院長になることもできます。

分院長になれば給料は30万を超えてきますし、、地域を統括するエリアマネージャーなどになれれば、40万円台とサラリーマン並みの給与はもらえるようになります。

(しかもグループ院は福利厚生も充実しており、ボーナスも出るため、年収は500万円は超えてきます)

 

会社に守られながら院長業務を経験できますので、もし気が変わって「開業したい」ということになっても、院長時代の経験を生かすことも可能です。

開業するつもりはなく、柔道整復師として活躍したい場合は、まずは会社員としてグループの接骨院・整骨院で働いてみるのが良いでしょう。

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