いつも当メディアをご覧いただきありがとうございます。
今回は柔道整復師として教員のお仕事をされたことがある方にインタビューにご協力いただけましたので、この記事で掲載します。
柔道整復師で、大学の先生や専門学校の教員をしてみたい方の参考になれば幸いです。
※以下、そのままアンケートを掲載します。
- 柔整師として教員の仕事を選んだ理由(転職理由)を教えてください
- 柔整師の教員の仕事内容について教えてください。
- 就職した後の、職場での技術や知識の習得方法を教えてください
- 柔整師にとって教員の仕事は将来性・安定性はあると思いますか?
- 柔道整復師の先生になるには、どんな知識や経験が必要ですか
- 20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で教員になれると思いますか?それとも求人に年齢制限はありますか?
- 柔道整復師の教員の給料、年収について目安を教えてください
- 柔整師の教員の勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険
- 教員の仕事に出会いはありますか?結婚できますか?
- 柔道整復師の教員の求人に応募する場合、履歴書の自己PRと志望動機は何を書けば良い?
- 柔整師の教員の面接では何を聞かれ、どう答えればいいか
- 柔道整復師の大学・専門学校の教員募集求人の探し方
柔整師として教員の仕事を選んだ理由(転職理由)を教えてください

私は柔道整復師として教員をしていますが、教員という働き方を選んだ理由は1日の労働時間が短いからです。
しかも時給が良いため家計のやりくりもしやすいです。
また一般的に柔道整復師として医療機関にて働くと体力勝負になりがちですが、教師であれば知識勝負となるため、体力に自信がない私にとってはぴったりの職場だと思いました。
かつてリハビリテーション施設で働いたことがあり、患者とのコミュニケーションがストレスになったこともありますが、教師であればそんなストレスもたまりません。

卒業校からの推薦で母校の教員として就職しました。
当時は業界が潤っていた時代なので、付属の接骨院や病院、論文発表など様々な教員養成のプログラムが準備されていました。
そのような過程を経て、成長できるということに魅力を感じました。
柔整師の教員の仕事内容について教えてください。

柔道整復師の教員が受けもつ生徒は柔道整復師を目指している人たちです。
そのため、この国家試験に合格するための知識を講義することが仕事です。
座学もありますが、時には実技演習なども実施することで、生徒たちに豊富な経験を積ませます。

専科教員免許を取るまでは助手的な仕事ばかりです。
諸先生方の資料コピーからお茶出しなんでもやりました。
専科教員免許をとってからは授業(90分×8~10コマ/週)、学生相談、保護者対応等なんでもやります。
目上の先生を立てることは忘れてはいけません。
教員や先生の仕事のやりがい・大変なことを教えてください

教師としての仕事をしていて一番誇らしいことは、自分の柔道整復師としての技術を披露することができ、生徒たちからの信頼を得られることです。
時には、質問しにくる熱心な生徒もいて、そんな生徒の相手をすることも喜びに繋がります。
何より生徒たちが資格を取るまでのサポートを徹底的に行うことで、生徒が一人前の柔道整復師として成長していく様をみていると、教師をしていて良かったと感じさせてくれます。
なお、私が教えた生徒たちが日本各地で活躍することを考えると、とても励みになります。

人を育てることはどのような教員であってもやりがいを感じます。
学生がの支持を得られていると感じるときは本当にやっていてよかったと思います。
ただ、近年の高校新卒学生の学力の低さにはかなり悩まされます。
そこへの対応が一番、大変なことではないでしょうか?
就職した後の、職場での技術や知識の習得方法を教えてください

就職したのちには、インターネットなどを活用して柔道整復師の最新情報を検索して知識を得ています。
また、教師同士での交流により情報交換をしています。

学校内だけではある一定のレベルまでしか成長できません。
学生が入れ替わっていきますから。
これぐらいでいいかな?って思いはじめたら、そこで自分の成長はストップします。
休みの日に外に出て、自分で知識や技術を深めていくしかないです。
柔整師にとって教員の仕事は将来性・安定性はあると思いますか?

現在、日本では柔道整復師が不足であると言われています。
その背景には、日本の少子高齢化です。
特に、あと数年経つと団塊の世代が後期高齢者となるので、ますます、柔道整復師の需要が高まることが予測されています。
そのため、専門学校による柔道整体師の育成はとても重要で、これからも教師の仕事の需要も高まると思います。

学校によります。
今は各校生き残りをかけて必死です。
教員を長くやってしまうと、臨床に疎くなってしまいます。
いつでも臨床に入れる覚悟で努力を続けれる方には、この業界の仕事として魅力的で将来性は高いと思います。
柔道整復師の先生になるには、どんな知識や経験が必要ですか

基本的には、柔道整復師の国家試験を持っていれば誰でもできる仕事です。
試験合格が目的なので、ペーパー柔整師でも勤まる仕事です。

国家試験を90%以上の正答率で合格できるぐらいの学力は必要ではないでしょうか?
そうでないと優秀な学生に対応できなくなります。
これからどこも規模を縮小していく時代です。
関東や関西を避けて、全国どこででも就職したいと考えるならば未経験でも可能です。
でもスポーツトレーナースキル等の特技は必要となります。
柔道整復師が大学や専門学校、専科の教員になるのにコネは必要ですか?

有資格者であることがアピールポイントであるため、コネは必要ありません。

地方の教員は不足していることがあるので、都市部と地方では状況がかわります。
20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で教員になれると思いますか?それとも求人に年齢制限はありますか?

体力をあまり使わない仕事ですので年齢に関係なく働けます。
ただし60歳以下などの年齢制限がある場合が多いです。

年齢制限はありません。
個人的見解ですが学生の年齢層も幅が広いです。
それに合わせて各年代の教員を配置することが学校運営の理想であると思います。
柔道整復師の教員の給料、年収について目安を教えてください

柔道整復師の教師として働いた場合の収入は以下の通りです。
20歳代:年収:370万円:月収:23万円:ボーナス:95万円
30歳代:年収:430万円:月収:27万円:ボーナス:100万円
40歳代:年収:530万円:月収:34万円:ボーナス:130万円
50歳代:年収:620万円:月収:39万円:ボーナス:156万円
60歳代:年収:480万円:月収:29万円:ボーナス:120万円

地方の方が給料が高いイメージがあります。
専科教員免許をもっているなら年収で380~400万位と思います。
助手の時代は一般企業の新入社員より低いかもしれません。
契約形態も委託契約や1年更新の契約、年俸制と様々です。
1年1年が勝負の仕事です。
教員として年収アップする方法を教えてください。

年収をアップさせるには、資格の取得も有効です。
柔道整復師の資格を持っているのであれば、比較的関連性の深い理学療法士などの資格を取得すると担当できる授業の幅が増え収入アップにつながるでしょう。

役職者になること。入学者を増やし、退学者を減らすこと。
必ずしも正当に評価されるとは限りません。
予備校の講師のように学生から絶大な支持を得られた場合は必ず年収のアップにつながります。
これだけは間違いです。
柔整師の教員の勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険

勤務時間は1日4時間程度です。
残業と言えるかわかりませんが、夜間の講義などもあります。
休みについては、週に2日間休めます。毎日講義があるので、有給休暇の申請はしにくい雰囲気があります。福利厚生については各種社会保険が完備されています。

勤務時間は8時間/日です。
学年管理の業務があるので、自然と残業は多くなります。
ただ、ある程度の経験を積めば、時間をコントロールできるので、有給休暇は取りやすかったです。
福利厚生・手当て、保険等は一般企業と同じです(契約形態によりますが)。
土日にオープンキャンパス等があるので、休日出勤は多めです。
教員の仕事に出会いはありますか?結婚できますか?

職場のスタッフには異性はいませんが、講義を受けに来る生徒たちに異性がいるので教師と生徒として出会うことがあります。
そんな場合は25歳くらいにて結婚する人が多いようです。

出会いはありますよ。
同業者とだったら女性の柔道整復師も増えていますので、教員は魅力があるのではないでしょうか?
二十代後半から三十歳代での結婚が多いイメージです。
適齢者の独身率20%?勝手なイメージですが。
柔道整復師の教員の求人に応募する場合、履歴書の自己PRと志望動機は何を書けば良い?

志望動機を記載する際には、就職先の教育方針など経営者などが考えていそうなことを調べて自分の志望動機に結びつけることです。
この際には調査が必要ですので、予めホームページで確認するのが良いでしょう。
それだけでは情報不足のこともあるため、資料請求などをして生徒募集などの資料を手に入れて確認しましょう。
柔道整復師としての知識力はもちろんですが、教育現場に立った経験があれば、それもアピールしましょう。
ない場合には、なぜ教師として働きたいのかを考えておきましょう。

新入生のニーズに合わせてスポーツトレーナー実績とかがあれば、魅力を感じます。
学生の新しいニーズを生み出せるような健康産業分野での自身の考えなどを考える必要があると思います。
ただ、その学校の色に合わせたものでなければ、採用者側の反応はいまいちかもしれません。
柔整師の教員の面接では何を聞かれ、どう答えればいいか

面接試験では、志望動機を聞かれることが多いです。
企業側は、志望動機を聞くことで、その人がどのくらい入社願望があるかを判断してます。
そのため、志望動機については、熱意と意欲を持って語れるようにする必要があります。
面接官に「長く活躍してくれそう」という印象を与えることが大切です。
また、会社の社風と自分のビジョンをマッチさせることも重要です。
その会社に自分が提供できる技術をなぜ持っているのかなどを伝える必要があります。
その一例としては、これまで教師経験が数年あるなどの理由が挙げられます。

柔道整復師としての経歴、どういったことができるのか?教育観、やるきの無い学生をどのようにしてやる気にさせるのか?学生対応、保護者対応、募集活動はできますか?このような感じの質問が多くなると思います。
熱意を伝えるのも重要と思いますが、教員としての冷静な対応や判断ができるところもアピールする必要があります。
学生との関係で節度や距離を保ちつつ、教育に携わっていけるところをPRしてください。
また、柔道整復師の将来性についてもポジティプな意見を持ってください。
面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいいと思いますか?

逆質問は、面接官にとっては就職希望者の意欲を見るものです。
逆質問はその会社での具体的な業務内容に関する質問などをしましょう。
ホームページや会社案内に記載されていることを質問するのはNGです。

採用者側があなたにどのような仕事を任せたいと考えているのか?これは必ず聞く必要があります。
ここのミスマッチに苦しむ教員は沢山みてきました。
望む、望まない関係なく様々な経験を積んで、自分の理想に近づくよう努力する必要があります。
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