鍼灸マッサージ師のリハビリへの就職方法、給料、求人の待遇【体験談】

いつも当メディアをご覧いただきありがとうございます。

今回、鍼灸マッサージ師としてリハビリの仕事をされていた方にインタビューにご協力いただけましたので、この記事に掲載します。

今、鍼灸マッサージ師としてリハビリ職に就職・転職したい方の参考になれば幸いです。

 

※以下、インタビュー内容をそのまま掲載します。

目次

鍼灸マッサージ師としてリハビリを選んだ理由を教えてください

ここはクリニックのリハビリ科でした。

まずは、レントゲンの診方や薬や注射の情報、電子カルテの使い方などを学びたいのと、看護師やドクターとの交流を目的として、クリニックのリハビリ科に勤めることにしました。

マッサージをして少しでも体を楽にしてあげたいというのがこの職を選んだきっかけです。

元々うちの祖父が体を悪くして、鍼灸でリハビリ治療を受けて良くなったのを見てから、この仕事の素晴らしさに気づきこの職を選んだ次第です。

自分が入院しており、退院後に私の希望に合う勤務先を探していた所、条件も良く、見学に行った際にはとてもよい印象だったので、現在の勤務先に決めました。

スタッフの対応もとても優しく、働きやすそうな職場だと感じました。

私は都会勤務ではなく、地方の小さな診療所で勤務したいと思い、職場を選びました。

小さな診療所では患者様を病室レベルでみることもあれば外来で在宅生活もこまっていることがないかなど考える必要があると考えなければいけないとやりがいも感じます。

そもそもそ、鍼灸マッサージ師のリハビリ先にはどんなところがありますか?

まずは、福祉施設。ここは単独で入っていることはまずありません。

大体は整骨院もしくは訪問マッサージ協会が仲介をしています。

 

ですので、単独での営業は無理とは言いませんが、まず難しいと思ってください。メインの仕事はマッサージですね。
次に、スポーツ・舞台関係。ここも正直、コネが大きく関係してくるので、まず単独では無理でしょう。

 

ここでのメインの仕事は、スポーツの大会や舞台現場に帯同して、終わった後にマッサージや鍼をすることです。
最後に、クリニックです。ここはマッサージ業務はすくないと思ったほうが良いです。

 

メインは、電気療法の付け外しですね。

しかし、上の2つよりは確実に待遇は良いです。

そして、勉強するには一番いいですね

病院では、外来リハビリとして勤務することができます。

ここでは毎日多くの患者様が来られるので流れ作業になってしまうこともありますが、多くの方々と触れ合える経験になります。

 

また、卒業される方、新規の方も日々たくさんいるので、経験はとても積めると思います。

私が働いているようなデイサービスやデイケアなどの介護保険下の施設ではある程度決まったご利用者様が毎日こられるため、長い経過を見ながらマッサージを行うことができます。

 

ただし、新規の方は少ないスパンなので経験量は病院より少ないです。

あとは、独立して自分の治療院を持つことだと思います。

 

ここでは自分の技術が武器になるので、しっかりと経験を積んでから開設を考えた方がよいと思います。

軌道に乗ればご利用者様も多いと思います。

大きくわけてクリニック・整体院・病院があります。
クリニックはやはり外来があるところが多いです。

 

また、ベッドがあるところもあり入院の方をみることがあります。

整体院でも外来が中心となりますがいかんせん回転率が高い職場が多く20分という時間制約がかなり付きまとう印象です。

 

その他物理療法を行う方もいらっしゃるためまごまごしていられません。

リハビリができるというところではやはり病院がいいと思われます。

 

病院ではドクターなど他職種もいるため情報共有がかなり密に行う必要がある現場が多いです。

介助量の多い方も多くいるのでリハビリができる方は非常に多いです。

マッサージを目的とした患者様が多い業界ですが、リハビリ需要が高い方も大勢いるので病院はおすすめです。

鍼灸マッサージ師としてのリハビリの仕事内容・禁止事項を教えてください

基本的に、リハビリ科で行うことは、理学療法士と相談して、必要がある方にはマッサージ、それ以外の方には、運動療法をしておりました。

してはいけないことは、鍼灸療法です。

これは、ドクターの許可がなくては出来ませんでした。

鍼灸マッサージ師として、デイサービスのご利用者様に対してマッサージを提供させてもらっています。

1日に大体18名前後施術を行なっています。

 

してはいけない業務は、看護師のみが行える医療行為などでしょうか。

そのほかにはありません。

基本的にはドクターの指示に従います。

マッサージを20~40分間行います。

 

患者様の希望に沿って60分間行う方もいました。

その他物理療法なども行います。

 

してはいけないことは患者様の中にはペースメーカーをつけた方などがおりその方に極超短波といった光線療法など禁忌を行わないことです。

お仕事のやりがい・大変なことを教えてください

まず、ドクターに鍼灸やマッサージの良さを理解してもらいことが大変でした。

ドクターの多くは、あまり鍼灸を良く思っていない方が多く、そこの理解を得るのが大変でした。

 

しかし、一度理解を得ると、この患者さんが鍼灸マッサージが必要だなと思ったら、ドクターにカンファレンスで提案してみたり、お互いの信頼にも繋がります。
そこで、ドクターしか知らない情報や知識を教えてもらえますので、さらなるスキルアップにもつながります。

デイサービスということで、多くの高齢者と接する機会があります。

一人一人の身体の状況を把握して、必要なマッサージを短時間で提供しないといけません。

 

また、会話を楽しく行えるように高齢者の好きそうな話題を常に探すようにしています。

一人一人対応を考えないといけないので、大変ではありますが、ご利用者様から、楽になった。気持ちよかった。と話されるととても嬉しくなり、やりがいを感じます。

 

順番を心待ちにされている方もいるので、私のモチベーションにも繋がります。

患者様と直接かかわる仕事のため会話をすることが多々あります。

患者様との会話は多岐にわたり色々な仕事のはなし、趣味の話、もちろん治療にかかわる仕事もあります。

 

毎日の中で勉強にならないことはないと思いますしこの患者様を治療したいと思うやりがいにもつながります。

大変なこととしましては医療分野は日々進歩します。患者の治療業務以外にも勉強が必要です。

 

勉強会が日々行われ、医薬品・治療手技・患者様の評価手技なども勉強する必要があり時間外でやることもしばしばです。

就職した後の、職場での技術や知識の習得方法を教えてください。

毎月、施設での勉強会が開催されるのでそこに参加しています。

マッサージの技術については外部の勉強会に参加しています。

北海道在住なのですが、主に札幌市近郊で勉強会が行われます。

そこに参加します。

勉強会は様々なものがありジャンルは主に治療手技にかかわるものが多い印象です。

鍼灸マッサージ師にとってのリハビリの将来性・安定性を教えてください

まず、将来性ですが、この部分は、正直昇給はありますが、昇格はありません。

ここは理学療法士が強いですからね。

 

ですが、安定性と言えば、抜群です。
なんといっても、クリニックですので、お給料・福利厚生・ボーナスの面でも抜群です。

今働いている職場小さな会社ですが、社長がご利用者様のことをよく考えてくれ、スタッフも意欲があり今後も少しずつ大きくなっていく会社だと感じます。

その中で働き続けることができるなら、今後も安定して生活を送っていく事ができると思います。

やりがいはある仕事ではありますが診療報酬が非常に低く、給与は低い印象です。

診療報酬は今後も下がることが予想されます。

 

業界自体には人員は足りている状態なので飽和状態になりがちで技術などの自己研鑽で他との差別化を図る必要があると考えます。

鍼灸マッサージ師がリハビリに就職・転職するのに必要な知識・経験は何ですか?実務経験なしのペーパーでは無理ですか?

未経験でも大丈夫かと思いますが、ある程度知識・技術はあった方が、理学療法士や看護師との意見交換に役に立ちます。

ご利用者様によいものを提供しようと思っている方々の会社なので、ペーパーでは就職は難しいと思います。

経験もできればデイサービスを知っていると良いと思います。

経験や技術はもちろん必要ですが一番は患者様との長期の関わりを持てるようなコミュニケーション能力・接遇ができることです。

経験・技術などは職場の先輩(個人での職場なら別ですが)に聞くなどすればなにも問題はありません。

 

むしろ経験年数より体力を使う・人の顔を覚えるなどフレキシビリティを必要とするので若いほうが需要があると思われます。

一番勉強したほうがいいのは中等度での介助量を伴う患者様の介助方は勉強しておいたほうがいいと思われます。

 

未経験での就職は難しいと思われます。

現在は資格を持っていないとなかなか就職できません。

20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験でリハビリに就職・転職できますか?それとも求人に年齢制限はありますか?

年齢制限は特にないと思います。

年齢制限はありませんが、重労働ではあるため、高齢になると働くのは難しくなってくる可能性も有ると思います。

自分のところでは40代の柔道整復師が勤務していたためまちがいなくできると思われます。

しかし、体力的にはかなり厳しいと思われますので50~60代はマネジメント側に回るなどの方法が必要になってくると思わます。

初任給、20代、30代、40代、50代、60代それぞれの年齢別の平均的な給料・年収・ボーナスの目安

初任給は25万くらいでしょうか。

その後昇給するといった感じです。

 

また、クリニックや施設によりけりですが、資格手当を付けるところのあれば、付けないところも多いです。

初任給や20代ではほとんど変わらず20万前後の月収だと思います。

年収も250前後のイメージです。

 

しかし、独立したりして成功すると、一気に年収もあがり、30.40代では大きく差がつくと思います。

30万から40万とかでしょうか。

60代ではやはり体力の面で下がっていくと思います。

初任給から手取り約15万円くらいをイメージしてください。

そこから年に2000~5000円くらいの昇給のイメージです。

リハビリで年収アップする方法を教えてください

まずは勤務年数をのばすことが一番です。

正直、クリニックでは難しいと思います。理学療法士が強いですからね。

やはり、自分の技術を磨き、スキルアップを続けることだと思います。

そして、タイミングをみて独立することが大きな境目であると思います。

勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険

勤務時間は8時間、休憩1時間30分ほど。

残業はめったにありません。

 

ノルマはないですね。

有給も取りやすいと思います。

 

福利厚生はクリニックだとかなりしっかりとしていますが、医師国保が少し高いのが唯一の難点です。

私はパートとして働いているので、週5勤務で5時間労働です。

残業もなく、1日のノルマはありますが、厳しく言われることはありません。

 

6ヶ月経過したら有給も取得できます。

福利厚生や手当て保険なども正社員の方々と遜色なく、頂けています。

勤務時間は大体8時間で書類業務はありますがほとんど残業はないと思われます。

週2回は病院によりますが休めます。

 

土曜勤務のところもあります。

有給は人員によりますが、大抵の場合は有給をとることができます。

 

インフルエンザの注射など無料で行えます。労災などの保険もあります。

福利厚生はその他整っている印象です。

出会いはありますか?また、何歳で結婚される方が多いですか?

クリニックでの出会いはほとんどありません。

介護の職場なのでスタッフも高齢な方が多く、出会いは少ないです。結婚も30前後ではないでしょうか。

出会いは地域の小規模な診療所・クリニックではない印象です。

大手の病院では人数も規模も違うので出会いがあるかと思われます。

鍼灸マッサージ師がリハビリ職に就きたい場合、履歴書の自己PR・志望動機は何を書けば良いですか?

自己PRはまず、自分の今のスキル。

そして、自分のコミュニケーション能力がどうかですね。クリニックのリハビリ科となる1日に何十人も来るので、しっかりとコミュニケーションを取れるかどうかを書くといいですね。

 

スキルに関しては、今までの仕事で得たスキルなどでもいいと思います。

ここで、志望動機と絡めるのもいいですね。

 

そのスキルをその職場でどう生かせるか、どう生かしていきたいかを簡潔にわかりやすく書くといいですね。

私の職場でしたら、自己PRはこれまでの経歴からご利用者様に何を提供することができるのか分かりやすく書くと良いと思います。

マッサージはもちろんですが、それ以外に趣味でこのようなことを行っているので、レクリエーションで手伝うことができるとか、トイレ介助ができるなどです。

 

会社としてはより多く、質の良いサービスを提供したいと考えているので、それに沿って書くと良いと思います。

また、志望動機は会社の理念に沿って書くと良いと思います。

 

オーダーメイドのサービスを提供したい気持ちを書くと良いと思います。

まず、一にも二にも医療現場はコミュニケーション能力の高さが最も必要とされます。

コミュニケーション能力の高さとは患者様だけではなく医療現場のスタッフ(ドクター・看護師・ケアマネージャーなど)とも会話をしていかなくていけません。

 

そのためには他職種とも話せるような知識が必要となります。

そのため、学生時代のころの勉強は自身の勉強もそうなのですが、他部署間のやりとりをイメージしていただくといいと思います。

 

これからはそのようなスキルが必要だと思われます。

面接でよく聞かれる質問内容と回答のアドバイスをお願いします。

まぁ、まずは志望動機でしょう。紙で書いたことをしっかりと自分の口で伝えるのです。

さらに、そこに、自分のスキル、例えば、以前の職場では運動療法をしていました。とかAKAをしていました。とか、その職場で、その技術をこんな風に使っていきたいなどですね。

 

あと、まれに聞かれるのが、このクリニックを将来的にどうしたいか、どういう風にしていきたいかなどの将来性を聞かれることがたまにあります。入った時の貢献と将来的にどんな貢献をしたいかを軽くあたまに入れとくといいですね。

前述のようにご利用者様に何を提供することができるのか必ず聞かれます。

そのため、マッサージに関してだけではなく、趣味やこれまでの経験をもとにご利用者様をどう楽しませ、介助できるのかアピールすることが良いと思います。

 

また、会社の印象も聞かれるので、取り繕わないで思ったままを答えると良いと思います。

私の場合、この会社はレクリエーションの内容が楽しくないと思います。暗いと思います。などマイナスの面を答えましたが、よく言ってくれたと褒められました。

まちがいなく、この職場はなぜ応募したか聞かれます。

その際は正直に答えましょう。

 

自分のやりたいこと(どんな患者様とかかわりたいかなど)・給与のこと(給与は多くほしいとは言わないほうがいいかと)など我々専門職は転職のメリットが少ない業種です。

そのため、長期での勤めのほうが優位になる傾向があります。

 

このため給与などのことはしっかり相手方と相談する必要があると考えます。

また、資格をお持ちなら落ちることはすくないと思われます。

 面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいいと思いますか?

何でも聞いていいと思います。

レントゲンの診方を知りたいですとか、福利厚生などでもいいと思います。

思い切ってボーナスとかも笑

給与面の話はしっかり聞いておく必要があると思います。

勤務後に違った内容だったスタッフもいるので、しっかり聞く必要があります。

特にないようならない、と答えていいと思われます。

靴などの備品を用意しなければいけないですか?など用意するものを聞いたほうがいいと思われます。

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この記事を書いた人

治療家の皆様から頂いた声をもとに、就職・転職ノウハウ、求人情報についてご紹介しております。

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