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今回、柔道整復師として鍼灸整骨院(鍼灸接骨院)へ就職・転職した方数名に、様々な項目についてインタビューをしました。
いま柔道整復師の学校に通われていたり、違う職場で働いている方の参考になれば幸いです。
※以下、インタビュー内容をそのまま掲載します。
柔道整復師としての鍼灸整骨院での仕事内容・禁止事項
患者さんのお体をマッサージして筋肉の緊張をほぐすというお仕事がメインです。
頭皮マッサージをして自律神経を整えることや骨盤矯正を行い、体の歪みを矯正するという業務もあります。
体の歪みや自律神経を整えることで、睡眠の質が改善し、生活の質があがったというお褒めの言葉も多数いただいております。
他には患者さんとのコミュニケーションをとり、日常生活の不安などの相談に乗るということも行っています。
たまにはこちらの愚痴も聞いてもらっています(笑)
柔道整復師として保険適応内の施術を行います。
してはいけないこととしてはどこの整骨院でも同じですが、急性以外の疾患について保険を使ってはいけません。
鍼灸整骨院ならではとゆうと鍼師の免許を持っていない場合針を抜いたら刺したりしてはいけない。
主に急性外傷を扱っており、骨折や脱臼、捻挫、打撲、肉離れなどへの処置、固定、運動療法等を行っております。
また近場に医接連携させて頂いている医療機関もあり、うまく連携をとりながら患者さんが一番良い結果となるようにしています。
主に医療行為は禁止ですので、法律に基づき、診断や投薬、外科的処置は行っておりません。
柔道整復師として、患部の固定や可動域拡大、患部治療を行っていました。
また、前職では不正を防ぐ為、保険診療外の患者様も多くいらっしゃるので、請求に関しての保険診療範囲内と外の区別をとても重要に考えて行っていました。
やってはいけないこととはその程度で、アプローチの仕方は様々で、患者様の回復の為にであれば行ってはいけないことはあまりないように思います。
お仕事のやりがい・大変なこと
患者様に体の具合がよくなったという言葉を聞いた時が、この仕事をやっていてよかったなって思う瞬間です。
また多くの人と触れ合うので友人のような中になる患者さんもいて、交友関係が広がるととても楽しいです。
この仕事の大変なことは拘束時間が長く休みが少ないという点です。
朝8時にお店に入り、開店準備をして9時に開店し、夜の9時ごろまで勤務をした後、帰るのは10時をまわることが多いです。
体力がないと続かないので、この仕事を目指す人は体を鍛えるなどをして体力をつけることを強くお勧めします。
やはり医療人本分である治すことです。
痛みを感じているかたに寄り添い手助けできることは他の仕事にはない、ならではのやりがいだと感じます。
最後ありがとうございますと言われることは飲食店ではなかなか経験できることではないかなとおもいます。
患者さん一人一人に合わせた施術を行い、しっかりと病態を把握し、仮説と検証を繰り返しながら対応していくことで患者さんの笑顔が戻るところにやりがいを感じております。
また大変なのは一人一人の病態をしっかりと把握して施術していかないと、逆に悪化させてしまうこともあることです。
やりがいは、患者様の回復の手助けができ、患者様が回復して生活をより良く過ごされることにやりがいを感じます。
大変なことは、やはり身を削っての体力勝負ということと、準備から治療、請求までの長時間の拘束です。
就職した後の、職場での技術や知識の習得方法
休日に定期的に講習が開かれることがあり、専門の教員を読んで新しい技術の習得をします。
また、職場の上司や同僚から教わる技術もあります。
基本的には上司の施術を見て盗むことだとおもいます。
教えてもらえることもあるとはおもいますが基本的にはどこでもそうだとおもいます。
提携している医療機関の外来に入り、実際の医師の診察補助をすることで自分たちとどのように違うのか、また触診での評価とレントゲンでの評価でどのように異なるかなども考えながら行うことで、技術や知識の向上をおこなっております。
職場の上司との勤務合間での勉強会や、会社全体で外部講師を招いて行っていた勉強会にて技術の取得をしていました。
鍼灸整骨院の将来性・安定性について
柔道整復師の資格は使い方によっては凄く良い資格であり、将来性については今のところ不安はありません。
しっかりと知識、技術を身につけ、医師との連携を行って地域に密着した施術所になれば安定性も出てくると考えております。
鍼灸整骨院に勤めるために必要な知識・経験
柔道整復師はもちろんですが、鍼灸や按摩、テーピングや疾病について等、幅広い知識があるととても良いと思います。
また、院によって方針など様々なので、未経験でも資格者としての知識があれば就職は可能だと思います。
柔道整復師としての基本的な知識、技術は必要だと思います。
マッサージしかできない柔道整復師も多々いると思いますが、本来の業務をしっかりと行えないと難しいと思います。
また今後独立開業するのであれば、その前に必ず医療機関での勤務をお勧めします。
20代、30代、40代、50代、60代、それぞれの年代で未経験で鍼灸整骨院に就職できますか?それとも求人に年齢制限はありますか?
年齢制限はありませんが、年齢が上がるにつれて、未経験だと大手の企業での就職は難しくなると思います。
こじんまりした院であれば、年齢が高くなっても就職の可能性は上がると思います。
年齢制限は無いと思います。
ただしっかりとした考えと目的を持っていることが大切だと思います。
鍼灸接骨院の初任給、20代、30代、40代、50代、60代それぞれの年齢別の平均的な給料・ボーナス
初任給16万~ 20~30代22万~ 40~60代35万~だと思います。
ただ、技術職なので、内容によっては金額の誤差はあると思います。
基本的にチェーン店でない限り、ボーナスは無いと思います。
基本的には年齢で収入が変わることはないとおもいます。
何歳で初めても20万がベースだとおもいます。
ボーナスは無いと思っていたほうがいいとおもいます。
地域性が大きく影響すると思いますが、初任給は月収額面10~25万程度、手取りは10~20万程度。
年収は額面120~300万程度、手取りは120~250万程度。
ボーナスは、ない所や歩合制、実績によりというところが多く、0~15万程度が平均的かもしれません。
また、年齢によっての変化というよりも、勤務年数や実績によっての給料の違いが出てくると思うので、年齢ごとにいくら、というのは判断が難しいと思います。
鍼灸整骨院で年収アップする方法
自分の腕を磨いて、技術力を極めることだと思います。
独立開業することだと思います。あとは自分の腕次第です
より多くの経験、技術、知識をつけ患者さんに還元できることができればおのずと上がるかとおもいます。
勤務時間、残業の有無、ノルマの有無、週何日休めるか、有給休暇は取れるか、福利厚生・手当て・保険
勤務時間は患者さんの流れにもよりますが、役職が付いている方は大体9時間~10時間です。
残業は無いです。
週休2日です。
福利厚生、手当て、保険は院長と相談してます
勤務時間は9時出勤、休憩2時間、8時退社ぐらいかと。
残業はほとんどないです。
ノルマもあることは少ないかと。
福利厚生に関しては充実しているとは言えませんが社会保険は普通についています。
鍼灸整骨院に出会いはあるか、結婚できるか
漢との出会いはたくさんあります(笑)30歳くらいでどこかで恋人を作って結婚する人が多いです。
20代で結婚される方が多い印象です。
患者さんと出会いがあると言ってもいいとおもいます。
基本的に20代後半で結婚される方が多いですが、出張や学会等で家庭の時間が取れず離婚される方も多いのがこの業種だと思います。
ないわけではないです。私の周りは20代半ばで結婚する人が多かったです。
柔道整復師が鍼灸整骨院で働きたい場合、履歴書の自己PRと志望動機には何を書けば良いか
なぜ、この仕事をしたいのかという経緯と、この仕事でなにがしたいのかという気持ちを熱く語ればいいと思います。
スタッフはスポーツをやっていた人が多く、体力に自信があるのなら、それを裏付けるエピソードを語ればいいと思います。
私の場合は幼少期に柔道をやっていた経験があり、柔道でケガをしたときに、柔道整体師の人に直してもらい、この仕事にあこがれを抱いたということを書きました。
自分のやる気と熱意を書けばいいと思います。
どんな施術家になりたいか明確にしたうえで目標、この職場で得たいことなどはっきり言えたほうがいいとおもいます。
どんな趣味があり、得て不得手があれば選びやすいかとおもいます。
なによりもその職場でなにができるようになりたいか、それが自分の今後の人生でどう影響するのか、影響する場合それがどれだけ大きなことなのか。そうゆうことを聞きたいのだとおもいます。
また今後どんな職場で働きたいのか、自分で開業したいかなどもあるといいとおもいます。
自分がどのような柔道整復師として働きたいのかを詳しく考える必要があります。
特にどのようなことをしたいのか、どのような分野が得意なのか、なぜこの院を希望したのかなどです。
また、面接時に院長からテストが出されます。
解剖学から生理学、運動学、柔道整復学などで、この問題で最低8割以上の点数をとらないと一次試験が通りません。
二次試験は柔道整復師として最低限出来なければならない包帯や固定法、テーピングなどの処置の試験などです。
自己ピーアールは、今までの業務経験や知識の幅広さを書くと良いと思います。
技術面や勉強会の参加実績や治療実績、治療技法の種類の多さも書くと良いと思いますし、請求業務にどのくらい携わっていたのかも書くとポイントがより一層高くなると思います。
志望動機に関しては、技術の向上の意志の高さ、幅広い分野を求めているなどをかくと良いように思います。
技術の面だけでなく、スポーツ面や介護の面への範囲拡大についても書くと良いと思います。
鍼灸整骨院の面接でのよくある質問と答え方
なぜこの仕事がしたいのかと思ったのかということを聞かれました。
また、休みの日は皆で集まって運動をしたり、講習をしたりするので休みは少なくなるけど大丈夫か?などということを聞かれました。
やはり、私は柔道をやっていたという経験とそれでこの仕事を志したということを書きました。
自分の気持ちを熱く語ったら院長は優しく微笑んでくれて私を採用してくれました。
自分の熱意を熱く語ればいいと思います。
やる気を前にみせましょう
その職場によるとおもいますが、基本的には将来の目標がメインだとおもいます。
なので嘘をつかずに答えることがいいとおもいます。
その接骨院に自分が合っているかどうか、そこではっきりしたほうが後々楽だと思います。
例えば、治療家として成長したいと思っているのに対して面接を受けたところが、お金儲けに力を入れている場所だったとして、そこに嘘をついて入社してもそれは自分のためにならないとおもいます。
合わないところで続けることは難しいので面接の場では嘘をつかないことがいいです。
基本的には自分がどのような柔道整復師として仕事をしたいかが重要となります。
自分の場合は、スポーツ分野で活動したかったので、応急処置が出来て、医接連携がとれて、その後のスポーツ復帰までの後療法ができるようになりたい旨を伝えました。
またケガの予防としてのトレーニングやテーピングなども行い、スポーツ現場に貢献できるようになるためにここでの就職を希望していると伝えました。
また給与面や保険、福利厚生、休暇日数なども相談しました。
志望動機はもちろんですが、さっくり聞かれて終わると思います。
上記のように答えたり、純粋に会社の待遇についてや福利厚生の面などを答えても良いと思います。
最近は働き方改革に力を入れているところも多いと思いますので。
さらに、治療家としての今後のビジョンも聞かれると思うので、理想は高く夢としてたくさんお話出来れば良いと思います。
また、他の会社の受験の有無についても聞かれるかもしれませんが、正直に答えつつ、目の前の会社の良い所を話すと良いと思います。
面接での逆質問は、どのようなことを聞けばいいか
※逆質問とは、面接の最後に担当者から「最後に聞きたいことはありますか」と逆に聞かれることです。
この院での独特のルールがあるかなどを聞きました。
一般的な会社でもそうですが、企業や店によって色が違うのでこの院はどういう感じなのかを聞きました。
院長がどんな院をめざしているのか。
施術者とはどうゆう人だとおもっているのか。
なにを目指しているのか等がいいかとおもいます。
今後、どのような柔道整復師が必要とされるのか、柔道整復師として最低限出来なければならない線引きはどこかなどだと思います。
聞きたいことを聞くと良いと思いますが、その会社で行っている技術向上や事務作業についての知識向上についての取り組みについて聞くと良いように思います。