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以前こちらの記事で柔道整復師の今後の未来について予想しましたが、あくまで10年後の将来の予想でした。
そこで今回、この記事を書いている2020年は柔道整復師がどうなっていくのかについて柔道整復師の先生や、その周りにいらっしゃる関係者の方々にインタビューをしてみました。
答えは2021年になってからでないとわかりませんが、今年の柔道整復師業界がどうなるか不安な方には参考になると思います。
また最後には、そんな柔道整復師業界でも、ずっと安定して稼いで行ける働き方もご紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
2020年の柔道整復師、どう変化するかをインタビュー
それでは、2020年の柔道整復師業界についての予想をご紹介します。
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整骨院の数は年々増加傾向です。
今やコンビニと同数とまで言われている整骨院ですが、整骨院を利用する方々増えている訳ではないため当然供給過多になってしまっています。
加えて保険診療に関しても保険点数の縮小や、厳格化によりこれからどんどんと厳しくなってくることでしょう。
そのせいで、毎年不正請求で数院は摘発されていますが、正直なところ不正請求は国が本気で取り締まりに掛かれば9割の整骨院は摘発されるでしょう。
もはや、新規参入に何の望みもない整骨院業界にも関わらず新規参入が増えてしまうのは従業員として働くさいの条件の悪さや、開業が容易に出来てしまうことにあります。
2020年には整骨院の数自体は増加傾向を辿るでしょうが、近い将来にひと昔前の歯科医院のように急激にその数が激減することは容易に想像がつくでしょう。
2020年の柔道整復師の世界は、今まで以上に厳しいことになると思います。
収入の大半を保険診療で賄っている方は、今まで以上の厳しさを覚悟する必要があると思います。
現状でも、患者調査や適正化によって保険診療の締め付けがされていますが、昨年から始まった、毎年の研修の受講。
これを受けずに受領委任を取り消されるケースが多く発生しています。
患者調査なども、しばらく同じやり方が何年も続いているので、今後強化(変化)されると思っています。
(真面目にやってるところにしてみれば、いい迷惑でしかありませんが)。
これらの原因を作り上げているのが、専門学校から卒業してくる柔道整復師達の多さ。
腕もない、知識もないのに、機械的な診療と保険請求の裏技ばかりして、結局のところは治らない。
クチコミで、こういったところは淘汰されていくとは思いますが、巷に柔道整復師があふれれば、患者が分散してしまうため、売り上げが落ちてしまうのではないかと思います。
最近では、整骨院や整体、マッサージ店等が増えてきました。
しかし、柔道整復師の国家資格を取得している方はほとんどそこにはいません。
特に、全国チェーンのマッサージ店では資格を持たずとも働けます。
治療と言わなければ、違法にならないそうです。
もちろん、柔道整復師の資格を持っている人がいる場所もあります。
しかし、結構勘違いしている人が多いようです。
治療するために、マッサージ店に行くと言っている方がたくさんいらっしゃいます。
私は、国家資格を持っていますか?と、その方々に聞いています。
そのほとんどが、持っていない所だと周りの方は言います。
2020年もそういった店舗が増えてくると思います。
なので、柔道整復師の仕事が減ると考えます。
今までやりたい放題になっていた柔道整復師の保険での治療、保険請求はこれまでよりもっと厳しくなってくると思います。
ちょっと昔までは開業したら儲かるといわれるくらいの業界だったみたいですが、今ではそうではなくて、整形外科とかでも同じようなことを、電気を当てたりマッサージしたりなどしているので患者さんの取り合い的な感じになってきて、潰れるところ人気がないところは潰れていくと思います。
2020年では増えすぎていた整骨院がだんだんそうではなくなってくる年になると思います。
資格取得してすぐの開業が去年あたりから出来なくなり、3年の実務経験なくしては開業できなくなったので、そこもまた大きく変わってくると思います。
生きるところ、潰れるところはっきり分かれてくる年になるんじゃないかと思います。
柔道整復師の数は確かに増えてきていますが、それに伴い活躍の場も増えてきていると思います。
そのひとつは介護保険関連施設です。
日本は高齢化社会になり、老人の方が多くなっている現代・・・
介護保険関連施設と、そこに働く人たちがますます必要になって来たのではないかと思います。
柔道整復師は、高齢者の方たちの筋力をつけるための指導をしますよね。
介護分野はもちろん、一般市民の健康施設などでも柔道整復師の存在は大きくなっていて、今後もますます需要が高まると思っています。
その他の施設にも必要とされているので、これからはもっともっと活躍していける存在ではないでしょうか?
毎年、保険請求ができなくなるといったことが話題に上がるが、基本的に自民党の間では保険請求がなくなるといったことはないと思う。
一時期民主党に政権交代したときにも請求がなくなることはなかったため今年になくなるといったことは考えにくい
実際に国としては整骨院の保険給付を減らしたい意向が強くあるのは事実で、照会状といった用紙や電話を患者に送り付けてくることがあり、整形外科に通院を促すような内容が蔓延しているが整骨院がなくなると整形外科は単価が高く、定期的な通院ができないといったケースが増加し、痛みに悩む患者が後を絶たなくなる
整骨院の増加はよく言われているが、建つということはそれだけ潰れているため分母はそこまで大きな変動はない
今後整骨院が生き残るためには保険請求だけでは利益を確保するのは難しくなってくるため、自費での施術が必要になってくると思う
実際、整骨院でも自費のサブスク化を図っているところもあり、一定の利益を確保できるため経営していく上では大きな収入源になっていくため検討してみてもいいかもしれない
あんま指圧マッサージ師、柔道整復師と両方の免許を取得してから整骨院で3年働いていました。
去年の夏に整骨院業界をやめましたが、柔道整復師業界は昔はどんどん整骨院を出せば出すほど儲かる時代と言われていたらしく、開業が当たり前のようになっていたということもあり、今では整骨院は増えすぎてしまって患者さの奪い合い状況になっているのが現状です。
よその整骨院の悪口をいったり、不正請求とかで追放したりなどなどちょっと怖い業界になってきて将来性を感じなくなったというのもやめた理由の一つです。
もう少ししたら後期高齢者の2割負担になるという制度が始まります。
今までは保険で1割負担で来ていた患者さんが2割になってしまうのでやっぱり料金が上がると来る頻度もへってくるのでどんどん患者さんの一日にくる数は減ってくるのではないかと思います。
2020年、やっぱり健康な体を自分で作るという政策に力を国が入れてくると思うので整骨院業界はどんどん厳しくなると思っています。
養成校増加とともに柔道整復師も増えています。
骨折や脱臼は皆無で、打撲や捻挫などのケガ人も少ない状態です。
開業して食べていくには厳しいでしょう。
ですが、施設で機能訓練指導員として働けば安定して生活できるかもしれません。
保険がきくのはケガで、慢性的な腰痛や肩こりは保険適用外です。
これらを捻挫と称して保険請求してはいけません。やっちゃだめですよ。
むかし病院が少なかった時代は骨つぎでも食えましたが、今は整形外科も増えていて、ケガ人はほぼ整形外科ではないでしょうか。
しかも、安いマッサージチェーンや整体なんかとも競争しなければならないので、なかなか厳しいでしょう。
跡継ぎがいなくて廃業している接骨院もあるので、はさまる隙間はなくはないけれど。
いろいろ書きましたが、厳しい業界であることは確かです。
他の業界も厳しいでしょうけど、どうでしょうかね。
個人で開業していたら、週休二日なんて多分無理でしょう。
いずれにせよ先細りの業界だと思いますよ。
以上が2020年の柔道整復師の予想でしたが、どちらかというと厳しい意見が多いです。
保険の締め付け、増えすぎた整骨院、”もみほぐし”等の無資格マッサージの増加などなど。
一方で日本は高齢化社会が加速していきますし、無資格者では決して働けない職場もあります。
また整骨院に勤務するにしても、これからは大手とそうでないところの差が広がっていく&すべての整骨院がなくなるわけではありませんから、大手の整骨院グループ会社で勤務する場合はそれほどダメージを受ける事もないだろうと思われます。
2020年以降、柔道整復師が安定して働ける職場はどこ?
という事で、以下の記事では10年後も柔道整復師として安定して働ける職場についてご紹介しています。
良ければこちらも目を通してみてください。
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