柔道整復師の中には、
- 副業でアルバイトとして、夜の空いている時間もお仕事をしたかったり
- そもそも夜勤のあるところへ就職したかったり
する方も多いと思います。
この記事では柔道整復師の資格を使う(もしくは関連する)夜勤のお仕事についてご紹介します。
まず初めにアルバイト、その後に正規雇用の働き方をご紹介します。
柔道整復師の夜勤のアルバイトには、どんな仕事先がある?
柔道整復師の資格を活かせる職場としては、接骨院・整骨院、介護・デイサービス、整形外科などがあります。
しかし夜中まで営業している治療院は基本的になく、介護の現場も柔整師は日勤の機能訓練指導員としての求人しかありません。
ですので、もしアルバイトとして柔道整復師が夜勤をしたい場合は、マッサージがメインになります。
働き先としてはリラクゼーションサロン、マッサージ屋、温泉施設のリラクゼーションルームなどがあります。
施設内で働く場合は夜勤と言えるのか微妙なところですが、夜中の1〜2時までの勤務です。
時給については、アルバイトとして働く場合は1500円程度(深夜手当てで25%増しになるはずです)で、そこに指名料やインセンティブがつく形が多いです。
一方で夜中〜朝方まである求人は、「出張マッサージ」があります。
依頼のあったお客様のご自宅、もしくはホテルまで訪問してマッサージする形になります。
またホテル内で依頼があるまで待機するという働き方もあります。
アルバイトとして働く場合は時給1000円程度(深夜で25%増しになるはずです)を保証して、プラス歩合を取っているところが多いです。
また業務委託契約を結び「完全歩合制」で働くこともできます。
完全歩合の場合は施術料金の大体60〜70%(経験や実力による)を施術者がもらえるようになっています。
柔整師が夜勤バイトするメリット
【メリット1:経験を積める】
柔道整復師が夜勤で働くメリットとしてはまず、「実務経験を積める」ことです。
特に資格をとったばかりの新人であれば、日勤の場合は先輩の施術を見て学ぶ機会が多く、実際に患者様を触るということはほとんどできないでしょう。
一方の夜勤バイトであれば実力次第では固定客もたくさんついて、より多くの経験を積むことができます。
【メリット2:日勤より稼げる】
柔道整復師が日勤でバイトをする場合は1000〜1300円程度とそれほど時給は高くありません。
一方でリラクゼーション系のアルバイトの夜勤であれば基本の時給も上がりますし、施術数が増えれば増えるほどインセンティブをもらえるケースもあります。
【メリット3:好きなタイミングで働ける】
夜勤バイトはシフト制になりますので、時間に拘束されることなく好きなタイミングで働くことができます。
【メリット4:仕事が比較的楽】
日勤に比べると仕事が落ち着いているので、仕事量的にはものすごく楽というメリットもあります。
柔整師が夜勤バイトするデメリット
【デメリット1:接骨院業務はできない】
夜勤バイトはマッサージが中心となりますので、柔道整復師の業である、整復や固定をするという経験は積めません。
【デメリット2:働ける場所が限られている】
接骨院・整骨院、介護施設、病院などであれば働ける場所の選択肢が多いですが、夜勤となると求人が少なく、働ける場所が限られているのがデメリットとしてあります。
【デメリット3:歩合制の場合は、すぐには稼げない】
夜勤では歩合制になっているところもあり、うまくいけば短時間で大きく稼ぐことはできます。
しかし一方では固定客が着かなければ、それほど稼ぐことができなくなるのです。
【デメリット4:家族との時間が合わない】
家族と真逆の時間帯での生活なので、一緒に食事が取れなかったり、なかなか会話ができないデメリットもあります。
頑張れば頑張るほど給与は増やせますが、実力社会になるので厳しい面もあるでしょう。
トータルで見ると、実務経験を積みながら短時間で稼ぎたいという方に夜勤バイトは向いていると思います。
柔道整復師で社員として夜勤ができる仕事先
初めにもご紹介しましたが、一部の働き先では社員であれば夜勤勤務ができるところがあります。
ここでは、代表的な介護施設と病院についてご紹介します。
介護施設で夜勤をする
柔道整復師の資格を持ちなら、ショートステイ等で機能訓練指導員として働くことが出来ます。
夜勤の仕事内容としては夕方5時に出勤し、前時間帯のスタッフからの引き継ぎを受けた後、
- ご利用者様への食事の準備や食前薬の確認、
- 食事量のチェック、
- 口腔ケア、身体機能的に着替えが難しい方の着替えの介助、
- 身体機能的に歩行が困難な方のオムツ交換、
- 身体機能的に歩行はできても動作不安定な方へのトイレ誘導、
- 夜勤帯のご利用者様の記録の入力、
- 早朝はご利用者様の起床のお手伝いやバイタルチェック、
- 食事の準備
等を行います。
機能訓練指導員としての働き方の詳細は、以下の記事をお読みください。
実際に柔整師の資格をお持ちで、機能訓練指導員として働いていた方にインタビューをしています。
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病院のリハビリテーション科で夜勤をする
柔道整復師の資格をお持ちなら、リハビリのお仕事をすることが出来ます。
仕事内容としては(主に交通事故で)急患ではこばれて来た患者さんの骨の整復術、コミニケートケア、リハビリの準備、その他レントゲン、CTの準備等になります。
夜勤で待機する場合、二交代勤務なので勤務時間は午後8時~翌朝9時までになりますが、良くも悪くも患者さんが来ず全く何もない日も多いです。
要は暇すぎて退屈なのが最大のデメリットです。
メリットとしては、やはり時給が高い事と、当直医の先生がいつも居るので心強いことがあります。
柔整師のリハビリとしての働き方については、以下の記事をお読みください。
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