いつも当メディアをご覧いただきありがとうございます。
今回は、今柔道整復師の学校に通われている学生、国試合格後の学生、もしくは既に卒業間近の方に
- 新卒&未経験の柔道整復師でも働ける就職先は、どんなところがあるか
- 柔道整復師の就職状況は良いのか、悪いのか
- 新卒の方におすすめの職場の選び方や重要なポイント(こういう所はやめた方がいいや、こんな事をやっている所はいいよ等)
- 柔道整復師が就活を始めるのは、どの時期がいいか
- 4月までに就職を決め、4月から働き始めなければ就職は難しくなるか
- 新卒の場合、そもそもどうやって就活や求人探しをすればいいか(学校や教員に相談する、インターネットで自力で探す、どれがベストか)
- 教員が開業してる接骨院や、教員のコネ・紹介に就職するメリット・デメリット
- 学校に来る求人から就職先を決めるメリットとデメリット
- 新卒の柔整師が履歴書を書く際に気を付ける事
- 新卒の柔整師は、初任給やお給料をどれくらい貰えるものなのか
についてご紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
新卒&未経験の柔道整復師でも求人を募集している職場は、どんなところがある?
柔道整復師の新卒採用はかなり需要があり、就職状況も悪くありません。
そのため未経験の新卒でも、基本的にはどこでも採用されます(むしろこの業界は、経験者はクセがあって使いにくい等の理由から、新卒の方が重宝されます)。
なのでもし今気になっている就職先があるのであれば、迷わずそこを受けてください。
柔道整復師の就職先一覧は、以下の記事でご紹介しております。
↓
ただ、もし柔道整復師の資格を使ったうえでとにかく将来や安定性を一番に重要視しているなら、新卒なら迷わず整形外科での勤務をおすすめします。
というのも整骨院業界は、業界全体でみると
- 休みが少ない
- 勤務時間が長い
- 給料が安い
という傾向にあるからです(グループ院はそうでもないですが)。
個人の整骨院では現在も古い考え方をしている院も多いため、「給料や休みよりも経験できる事が大切」と考えている院長が多いです。
経験者の私からするとそんなことありません。
むしろ整形外科の方が外傷の経験は積めるし、休みや給料面も安定しています。
柔整師の整形外科での働き方については、以下の記事をお読みください。
↓
新卒の方は、どんなポイントで職場を選べばいい?
先ほどは業界についてご紹介しましたが、次は具体的な職場の選び方についてご紹介します。
まずは求人を見ただけでわかる範囲からご紹介します。
✓研修システムがしっかりしているところ
まず、研修システムがしっかりしている所にしてください。
ブラックなところでは、卒業してまだ何も教えてもらっていない(実務経験が一切ない)のに、いきなり患者様の施術をさせようとしてくるところがありますが、保険に入る前に施術しお客様にケガをさせてしまった場合、責任はお店ではなく私たちが取らないといけません。
それに、そもそも患者様を大切にしている所では、技術のない新人にいきなり施術をさせたりはしません。
こういったところは人手不足の治療院に多いので、必ず事前に確認を取ってください。
✓福利厚生がしっかりしているところ
福利厚生も必ずしっかりチェックしてください。
特に労災などは見落としてはいけないポイントです。
かがんだ姿勢が多く指を酷使するため、ぎっくり腰や変形性のバネ指、指の変形による施術不能など、身体の故障と非常に身近な業界です。
また勤務時間が明確でない院は要注意です。
就業時間が例えば20:00だとしても、そこから新人研修をして帰りは終電なんてケースもあります。
研修はどの時間帯で行われるのかなど含めて、就業時間は確認しておかないと地獄を見ます。
他にも整形外科や整骨院に限らず、週休二日制、夏季休暇、年末年始休暇、贅沢言えば有給休暇がしっかり記載してあるところを選びましょう。
✓患者様が多く、スタッフが多いところ
患者様が多いということは、新卒の柔道整復師でも沢山経験を積めるということです。
経営者からみると、患者様が少ない場合はリピートが取れなくなるのは損失が大きく、そのため新卒には任せにくいです。
そして新卒の柔整師側も、研修を終えてもなかなか施術に入れないといったことで不満を持つ人も多いです。
一方で患者様の多いところは、研修が終わればどんどん実務経験を積むことが出来ます。
職場見学ではここをチェック!
求人では良いことが書いてあったのに、現場の雰囲気が全く違うことがあります。
長く働くことになると思うので、職場見学も1度はしておきましょう。
まずは院長がどんな方か、です。
間違いや失敗に対していちいち批判せずに、ポジティブに捉えてくれそうな院長が居る職場は素晴らしいです。
失敗する度に怒られていたら、身体がもちませんからね。
また受付のスタッフが、先生とのコミュニケーションをしっかりとれている職場も良いです。
そして1番大切なのは「この人に教わりたい!」と思える人がいるかどうかです。
給料がいいからとか家から近いからなど、短絡的な理由で職場を決めて、のちに後悔される方は本当に多いですから。
そして定期的に勉強会をしている職場なのかもチェックしたほうがいいです。
柔道整復師の学生が就活を始めるのは、どの時期がいい?
色々な職場に行くことが非常に大切なので、早ければ早いほどいいです。
…が、多くの方は学校の卒業試験を終えたタイミングか、国家試験を終えて自己採点が終えてからのタイミングで就職活動を開始される方が多いです。
というのも柔道整復師の場合は大学などと違って、卒業から国家試験までひたすら勉強に励むことになるので、よっぽど要領が良くなければ就職活動はリサーチを含め不発になってしまったり、自分では望んでいないところにあたってしまう可能性もあるためです。
そのため勉強に集中した後に、ゆっくり集中して就職活動をされる方が多いです。
4月までに就職を決めて、4月から働き始めないと就職は難しくなる?
そんなことは全くないです。
新卒であろうとなかろうと関係ないので、しっかりと自分で納得するまで就活をしてください。
確かに多くの柔道整復師が4月に就職するため、募集している整骨院などが少なくなることもあります。
ただグループ院であれば中途採用も10月ごろの秋シーズンに再開されますし、それに合わせて応募しても構いません。
無理をして自分の希望に沿わない院に就職するよりは、自分に合った院とマッチングすることを重視するべきかと思います。
新卒の柔整師は、そもそもどうやって就活や未経験OKの求人探しをすればいい?
そもそもどうやって柔道整復師の求人を探せばいいかですが、基本的には
- 教員やOB・OGのコネで就職する
- 学校に来ている求人の中から探す
- 自分でインターネットで求人を探す
この3つになります。
結論から言うと自分でインターネットで求人を探したり、治療家専用のエージェントを使う方法が最もオーソドックスです。
理由は単純で、インターネットの方が求人数が多く、また給料や福利厚生など待遇面でも良い大手の求人が多くあるからですね。
大手グループ院などでは新卒の柔道整復師でも月25万円の給料をもらえる所も普通にあります。
一方で学校に来ている求人ですと、卒業生のやっている個人院などがどうしても多くなるため、初任給が13万円という割と悲惨な求人もあります。
一方で学校や教員関連の求人は、確かに就職活動が楽になる等のメリットがあります。
その辺りを、これからご紹介します。
教員が開業してる接骨院や、教員のコネ・紹介を通じて就職するメリット・デメリット
教員やOB・OGを通じて就職するメリットとして、
- 就職活動をするのが楽になる
- 教員があなたのことを少しでも知っているため仕事がスムーズにいくケースが多い
- (教員に紹介された場合は)ある程度の評価がある状態でスタートできるため可愛がってもらいやすい
というメリットがあります。
こう聞くと、卒業後も和気あいあいと職場で働けそうな気がしますよね。
ただし教員や先輩を通じて就職すると、何よりも「その職場を辞めにくい」というデメリットがあります。
例えば整骨院を開業している先生も、学生時代は私たち生徒を「お客さん」として見ています。
ただし学校を卒業し、その教員の下で働くとなれば、関係性はガラッと変わりますから。
また、コネや紹介もおすすめ出来ません。
例えば、「この職場自分には合わない」や「給料が安過ぎる」などの理由で退職を希望します。
そうなると、紹介された教員から連絡があり、退職を止められます。
これは私だけでなく、多くの同期や後輩も経験しています。
学校に来た求人から就職先を探すメリット・デメリット
学校に来た求人から就職先を探すメリットとしては、
- そこの職場に母校の先輩が居る可能性が高いので、早い時期から就職先に馴染みやすくなる
- 優しい先輩が居れば母校の会話などして話もすすむし、職場の人と絡むきっかけを作ってもらえやすくなる
- 悩んでいることがあれば真っ先に相談できる先輩がいる
- この学校なら採用しても問題ないという評価のもと求人がくるため、採用されやすい
事です。
一方でデメリットとしては
- 本当に辞めたいと思った時に、紹介してくれた母校のことや、1から教えてくれた先輩のことを考えると辞めにくくなる
- 学生向けというものもあり、求人の給料面が安い
- 学校の求人は無料で掲載できるケースが多いので、労働条件や勤務院をしっかり調べないと、いわゆるブラック企業に勤めてしまう可能性が高い
- 近年店舗数を増やしている新規グループ院の求人や、個人院の求人が来ない
- 選択肢が少ない
といったものがあります。
いずれにせよ給料面や待遇面を重要視するのであれば、求人数が多いインターネットで探すのが一番です。
給料が安くても良いから就職活動で楽をしたい方、もしくは職場の人間関係だけを気にする方は、学校や教員のコネクションを使っても良いかもしれません。
新卒柔道整復師の履歴書の書き方とポイント
今回、実際に新卒の柔道整復師を採用する立場にいる方にもインタビューをしましたが、みなさん「新卒の実務経験のない未経験なんてみんな同じだから、面接時の話し方や雰囲気を見て採用を決めている」とおっしゃっていました。
ですので一般企業の就活とは違い、特別な経験をしている必要は全くありません。
ですので履歴書の時点で最も大切なことは、誤字脱字はないかをチェックして、できるだけ丁寧な字で書く事です。
というのもこの業界は不真面目でやる気のない人がたくさん居ますから、そのようなことが伝わらないように書いてください。
その上で他の新卒の方と差をつける自己PRポイントとして、もし自分がスポーツをしているなら、その情報を記入すると良いです。
というのも柔道整復師の方は仕事柄、スポーツなど「体を動かす」ことをやっている人の方が好感を持ちやすいです。
もしスポーツをやっていないのであれば、スポーツ観戦や他に熱中していることなど記入しておくといいですよ。
また柔道整復師のお仕事は、知識や技術ももちろん大切ですが、コミュニケーション能力が一番大切です。
患者さんと会話していて初めて気づく痛みの原因も多々ありますからね。
ですのでご自身のコミュニケーション能力や接客経験を自己アピールできる経験があれば、そちらは積極的に書いたほうが良いですね。
社会人を経験した方や、20代以降で学校に入学した方の履歴書の書き方
もし柔道整復師の学校に、一度社会人を経験された方や、色々な理由で20代や30代以降に入学された方は、学歴・職歴は些細なものでも書いておくことをお勧めいたします。
例えば20代の頃は俳優や芸人などを目指していて、社会人経験と呼べるものがないといった人などは、自分が柔整の業界に足を踏み入れるまでどのように生活・活動をしていたのか、別紙資料を用意するのも一つの手かもしれません。
治療家業界は20代や30代以降に初めてこの業界に入ってくる方は全く珍しくなく、資格さえ持っていて普通のコミュニケーション能力があれば年齢はそれほど問題になりません。
ただ何をしていたかは面接官の方も気になりますので、それをしっかり説明できるようにはしておきましょう。
最後に:業界未経験の新人柔道整復師の年収はどれくらい?
実務経験未経験の柔道整復師の給料ですが…こちらは働き方や職場で違います。
それこそ先ほどもご紹介したように、学校に来るようなブラックな整骨院ですと、新卒柔整師の給料が15万円くらいのところもあります。
ただインターネットで柔道整復師の求人を探す場合は、整骨院も整形外科も共に初任給20万円以上、年収250万円以上が一つの目安になります。
大手グループ院であれば新卒でも月25万円以上、年収300万円以上の求人もあります。